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2011年2月24日〜2月28日
From Nagoya
韓国 〜世界遺産の旅〜

韓国〜世界遺産の旅〜、前半
韓国〜世界遺産の旅〜、後半




大都会なので仕方がないか・・
大都会なので仕方がないか・・
韓国を旅して思った事が幾つかある。
そのうちのひとつが、バックパッカー用の産業が非常に少ないということだ。これは個人旅行者(バックパッカー)の数が絶対的に少ないのがその理由だろうが、例えば先のゲストハウス。ソウルですらゲストハウスという看板を探すのは結構苦労しそうだ。事前に予約しておいたから良かったものの、飛び込みでは広いソウルで探すのは結構面倒。
そして英語。空港など一部を除いて、ほぼ通じない。後日経験するのだが、タクシーですら単語レベルの英語でも通じない。宿屋でも通じなし、無論食堂などはメニューの指差しのみとなる。逆に日本語の方が通じるかもしれない。日本人と分かると韓国語から日本語に切り替えてくる人もいた。

そして交通機関。日本同様よく発達はしているのだが、バックパッカー産業が発達していないので不便さを感じる事がある。例えばこれまでは有名な観光地への起点となる街からだと、そこに向けたミニバスが多発していたり、歩いているだけでそれに誘われたりするのだが、韓国では勧誘を受ける事はほぼない。路線バスなどを乗り継がなければならない事が多い。
そして今日行く世界遺産「良洞民俗村」へも、やはり路線バスを利用しなければならない。




朝5時半に起床し、6時半には宿を出る。時間節約のためにここには2泊する事にしたので、昨晩のうちに料金は支払っておいた(ゼスチャー会話で疲れた)。バスターミナル北側にあるバス停から、良洞民俗村へのバスが出ているらしい。
良洞民俗村とは、李朝時代の伝統文化や家並みが現代までそっくりそのまま残っている場所で、500年前の韓国の村を実際に体験できる村だ。伝統的な両班家屋や藁葺き屋根の家が立ち並ぶ一方で、現在でも人々がそこに住み現在の生活と融和している。歴史的資料としても貴重なものらしい。

・・・が、その村に行くバスが全然来ない。。
バス停に行けばすぐに分かると思っていたが、表記がすべて韓国語。ガイドブックにあった番号のバスも全然来ない。慶州の朝はとても寒く、風も冷たい。暫く立っていると手足が冷えてきた。バスはよく停まるので運転手に聞いてみても、言葉が全く通じない。困った。
結局、1時間ぐらい待って乗る事が出来たのだが、ここはちょうどバスの終着となっており、バス停は帰ってきたバスばかり停車していた。新たに出発するバスを見つければよかったのだが、それに気付くまでに相当時間がかかってしまった。

バスに乗ると暖かくて、ほっとする。冷えていた手足もだんだん温かくなってきた。
バスは40分ほどで良洞民俗村へ分かれる三差路で停まり、降ろされた。近くに看板もあり、鉄道沿いに20分ほど歩くとようやくそれらしき場所に着いた。

バス停からではなく、→ その先(ここ↑)にあるバスの発着所から乗る ここで降ろされ、線路沿いに歩く
バス停からではなく、→ その先(ここ↑)にあるバスの発着所から乗る ここで降ろされ、線路沿いに歩く


すぐに小さな観光案内所が現れ、誰もいなかったが日本語のパンフレットだけ貰った。ここからは自由に見学する。
基本は藁ぶきの屋根で、木の柱に土壁で構成されている。時々お金持ちらしき家(の跡)もあり、これらは入って見学することも可能。寺院のような立派な作りで、イメージする韓国古式の民家と同じだ。村は山の間に作られており、広さは結構ある。登ったり降りたりするので、全部見るにはとても時間が足りないが、歩ける範囲だけでも十分に楽しめる。だが先にも書いたが、今もたくさんの人が住んでいるので、そういった家には入る事は出来ない。

良洞民族村 土壁も趣きがある 書百堂
良洞民族村 土壁も趣きがある 書百堂
無忝堂 藁葺きの家々 龍の瓦
無忝堂 藁ぶきの家々 龍の瓦


薪を使ったオンドル、藁ぶきの家に装飾された瓦、そして何よりも人が住んでいるという生活感が村を生き生きとさせている。手軽(苦労したが)に来れる場所なので、時間があれば訪れておきたい場所だ。情報が少ないので分からなかったが、このような古式民家で宿泊したりすれば、もっと面白いと思える。


丘から村を眺める
丘から村を眺める



帰りはバスを降りた三差路まで歩いて戻り、今度は反対車線にあるバス停でバスを待つ。バス停の看板に幾つものバス番号が書いてあり、これなら帰りは楽そうだと思っていたらすぐに202番のバスが来る。飛び乗る。

40分ほどでまた慶州に戻り、11時過ぎだったので食事にする事にした。
またバスターミナル付近で食べたのだが、今日の昼は失敗。ビビンバもしょぼいし、ラーメンを頼んだらインスタントラーメンが出てきた。まあ安いからいいが。

帰りはあのバス停から 今日のお昼はいまいち 可愛い!!
帰りはあのバス停から 今日のお昼はいまいち このような酒のポスターはどこの国も同じだ


さて、昼からは慶州観光の目玉である仏国寺と石窟庵に行く。
再びバスターミナル付近からバスに乗るのだが、今回は楽だ。多発している10番か11番のどちらでも行ける。先に来た10番のバスに乗る。バスは芬皇寺、普門湖を過ぎ、40分かけて仏国寺に到着した。広い駐車場には土曜日の為かたくさんの車が止められており、人気の観光地だという事が分かる。
階段を上り仏国寺の門が見えてきた。入場料を払い門(一柱門)をくぐる。午後からは太陽も出てきて歩いていると暖かくなってきたが、まだこの辺りの朝晩は冷えるようで池の水は凍ってしまっている。しばらく歩くと立派な建物が見えてきた。


しばらく坂を歩く 一門柱 池はまだ凍っている
しばらく坂を歩く 一柱門 池はまだ凍っている


仏国寺は統一新羅時代の貴重なお寺である。文字通り仏の国を現世に再現した境内では、韓国でも有数の国宝を見る事が出来る。すぐに階段と立派な門が目に入る。ここからが極楽浄土を示しているそうだ。さらに進むと仏様が祭られている大雄殿に着く。大きな仏様と石塔が象徴的だ。残っていた雪が溶けて足場が悪くなっているし、それ以上にたくさんの人が歩いているので更にぐちょぐちょになり始めている。

多宝塔、釈迦塔などの石塔に太鼓である法鼓(ほっく)など色々と目を楽しませてくれる。大雄殿の裏には見事な阿弥陀如来が祭られている。中々立派なものだ。一見の価値はある。その他にも毘盧殿、観音殿、羅漢殿など見て回るだけでも十分に仏の世界を堪能できる。まさに仏の国、である。


境内 石塔と大雄殿 仏の国を再現
境内 石塔と大雄殿 仏の国を再現
観音殿 法鼓(ほっく) ケルン?もある
観音殿 法鼓(ほっく) ケルン?もある


仏国寺を後にして次は石窟庵に向かう。
仏国寺行きのバスを降りた場所付近から石窟庵に行くバス(12番)が出ている。本数はそれほど多くはないので注意したい。
午後1時40分のバスに乗り、石窟庵に向かう。15分と割と近いのだが、結構山の中を登っているので徒歩ではかなり辛いと思う。石窟に到着すると、やはりここにも多くの車が停まっている。人気の高さがうかがえる。
ここ石窟庵も先の仏国寺同様、統一新羅時代のものだ。751年、当時の宰相、金大城という人が前世の親の為に仏国寺を、そして現世の親の為に石窟庵を作ったと言われている。とても親孝行な息子だ。

入場料を払い門をくぐり先に進む。山麓に作られているのでしばらくは山道を歩く。まだ雪が多く残っており、韓国の冬の寒さを実感できる。10分ほど歩いてようやくそれらしき場所に着く。見上げると階段を登った先にこんもりと丸く土が盛られている。おそらくあの中が石窟になっているのだろう。階段を上り、入口から入る。
ガラス越しに本尊が安置されている。本来その周りの壁にも様々な菩薩や観音が並べられているが、遠くてはっきりとは分からない。写真も撮影できないので残念だが、仕方がない。

また、ここ石窟庵には悲しい事実がある。日本統治時代に盗掘に遭い、更に日本が行った3度の修復が失敗し、もとの形や配置が分からなくなってしまったそうだ。1000年以上耐えてきた建物、そして自然換気構造などが備わっていたそうだが、それもすべてなくなってしまったそうだ。修復の際に使ったセメントもその原因のひとつとのこと。仏様を見た帰りの階段に、失敗した修復作業の際のどこに戻してよいのか分からなくなった石材を見る事が出来る。過ぎた過去とはいえ、心痛い光景である。

あの建物の中に石仏がある 眺めも良い 戻り先が分からない石材
あの建物の中に石仏がある 眺めも良い 戻り先が分からない石材


石窟庵からはまた12番のバスに乗り、仏国寺まで戻る。そのまま今度は11番のバスで慶州市内へ戻ってきた。
少しウォンが足りなくなってきたので両替をしたい。帰りは慶州の市場付近で降りて散策することにした。ちょうど町の中心部で、銀行なども多い。市場が近いので道には野菜や果物、衣類などたくさんの物が売られている。アジアだ、と思う瞬間だ。土曜日だったので銀行はすべて閉まっていたのだが、バスターミナル付近までゆっくり散策し、お洒落なコーヒーショップで疲れを癒す。
翌日のバスのチェックをして、慶州最後の夕飯に向かう。最後はビビンバ。そしてキムチの炒め物。これも美味い。付いてきたスープも絶品。最後の夜はとても満足のいく食事となった(11,000w)。

12番のバスで一旦仏国寺へ戻る 市場 美味しいビビンバ
12番のバスで一旦仏国寺へ戻る 市場 美味しいビビンバ


とっても美味しかったので、ビビンバは動画でどうぞ。


ビビンバの動画


料理とは別に宿は満足のいかないものとなった。
部屋に戻りシャワーを浴びてくつろいでいると、宿のばあさんがやってきて何やら韓国語で話し始める。最初全く意味が分からなかったのだが、聞いているうちに部屋を代われと言っていると分かった。本来30,000wの部屋を25,000wで泊らせているので代わって欲しいとのことだ。今更何を言っているのか理解に苦しんでいたが、代われと言った部屋を見て理解した。その部屋にはバスタブがなく、恐らく後から来た客でバスタブ希望の人間がいたのだろう。少し前に、廊下で何やら話をしているのが聞こえていた。
今更、理不尽だとは思ったが、あまり揉めたくもないし、疲れて早く休みたかったので了解した。ばあさんは満面の笑顔である。


韓国の世界遺産
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韓国の宿
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韓国の食べ物
ビビンバ、プルコギ!
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翌日は午前5時50分に宿を出る。宿を出る時は呼んでくれ、と言われていたが、新しい部屋は何だか寒くてあまり眠れなかったので機嫌が悪く、鍵だけ置いてそのまま出てきた。しかも外に出ると雨が降っている。小雨だからいいが、ちょっと心配だ。
今日はKTXで慶州からソウルへ戻る。昨晩確認しておいたバス停へ向かう。高速バスターミナルの南にある大きな通り沿いだ。50番のバスが6時22分に来ると昨晩もらった観光案内には書いてあったが、その時間に来たのは70番のバスであった。これでも駅へは行くので、一応運転手に「KTX?」と確認して乗りこむ(1,000w/人)。
20分ほどで到着。まだ真っ暗な闇の中に白く光る新しい駅が建っている。ソウルから慶州、そしてプサンまでKTXが延びたのはまだ最近の事らしい。なのでピカピカだ。現在は午前6時40分で、慶州発が午前7時58分なのでゆっくりチケットを交換しようと思ったのだが、何と空きがあるとのことで午前6時58分の列車に変更してくれるとのこと。これは嬉しい。1時間早くソウルに戻る事が出来る。

午前6時58分慶州発、そして10時10分には再びソウルに戻ってきた。今回も時間通り。なかなか。
2日ぶりのソウルはちょっと寒くなっていた。寒波が来ているのだろうか。今日の予定は江華島へ行く。世界遺産であるコインドル(支石墓)を見る為だ。


地下鉄で「新村」まで行き、近くにある新村バスターミナルへ向かう。そこから江華島へのバスが出ている。
が、地上に出てびっくり。もの凄い雨である。雨の量もさることながら、その風。嵐並みの風が吹いている。時々傘が飛ばされそうになるほどだ。バスに乗れば・・と思いそれらしき場所でバスを待つが、待てど暮らせどバスが来ない。強風に雨、風でべとべとになり、寒さで震えてきたので雨宿りをしながら対策を考える。するとふと近くに探していた3000番のバスの表示が書かれた看板がある。「3000○×▲2010年8月20日■&%$・・・」と書かれている。全く読めないのだが、もしかしたら場所が変わったのか?と思い、近くで聞いてみると、まったく別の方向を指さされた。変更している。。
しかし、ここまでだ。体はべしょべしょ。時間も既に午後2時に近い。これから行っても時間もないし、雨に打たれ続けたら風邪をひいてしまう。
撤退。今日は撤退しよう。嫁もベタベタで機嫌が悪いし、これ以上は無理のようだ。
そしていざ帰ろうとして地下鉄入口まで戻って来ると、何と探していた「3000番」のバスが目の前を通ってゆく。「あれだ!」
やはり乗り場が移動していたようだ。これでは分からんはずだ。とは言え、寒さで体力がもうないので今日は宿に行く。残念だ。。

白く光る新慶州駅 KTXの車内販売(台車) 分かり辛いが暴風雨・・・
白く光る新慶州駅 KTXの車内販売(台車) 分かり辛いが暴風雨・・・



地下鉄を乗り継ぎ、「安国」駅で降りる。外は依然たくさんの雨が降っているが、暫く歩くと今日の宿に到着した。今日は韓式の宿。少し狭いが、オンドルのいい雰囲気の宿だ。予定よりも少々早く到着したが、何とかチェックイン完了。冷えた体にオンドルの床が暖かくて心地良い。しばし休憩。
休憩していると、携帯が鳴る。。
家族からの連絡で、「化粧品買ってこい」との命令だった。インドやネパールならあり得んが、ここは韓国。仕方がない。

今日午後からのプランがなくなってしまったので、雨の降る中再び外へ。雨の降る中地下鉄を乗り継ぎ、東大門をちらっと見て、また明洞にやってきた。さすがに雨が降っているので屋台はほとんど出ていないが、日曜日と言う事もあって人の多さは変わらない。特に化粧品店はどこも大混雑。雨に打たれ、寒さに震え、人に酔いながら化粧品街(明洞)を歩く。「江華島失敗」の無念さが心を襲う。しかも付き添いで来ているだけの男の自分に、化粧品屋の店員は一生懸命に製品の説明をする。見れば分かるだろうに、、めちゃくちゃ興味なさそうにしているんだけどねえ。。まあでも可愛い子と話ができるので楽しいのだが。

一通り買い物が終わったので、クリスピークリームでドーナツを食べる。正統派バックパッカーなのにミーハーだ。食べた事はなかったのだが、予想以上に美味しい。オリジナルドーナツ?柔らかくていい。コーヒーを飲みながら雨の明洞を歩く人をしばし眺める。
その後、日本人の巣窟「ロッテ百貨店」でお菓子を買い、地下鉄で「安国」まで戻り、宿近くで焼き肉を食べる。まずまずであった。
今日は無念。。


韓式の宿(ソフィア) 東大門 クリスピークリーム「オリジナルドーナツ」
韓式の宿「ソフィア」 東大門 クリスピークリームの「オリジナルドーナツ」


オンドルはなかなかいい。
簡単に言えば床暖房なのだが、日本のように何枚も布団を掛けなくてもいいし、背中が温かいのがこれほど心地良いものだとは思わなかった。暖かいのにそれほど思ったよりも乾燥もない。経費は結構掛かるかもしれないが、これはこれでいい文化だと思う。
早朝に天気を確認すると、幸い雨はやんでいる。
行けるか?残り世界遺産二つ。行くか?
まだ真っ暗な午前6時に宿をチェックアウト。韓国に来て早朝出発ばかりで、チェックアウトの際に挨拶を全くできていない。こんな旅、初めてかも。

今日の予定はまずソウルから世界遺産である水原に向かう。
地下鉄でも行けるのだが1時間も掛かるそうなので、ソウル駅から列車で向かう。これなら30分で着く。ソウル発プサン行きのチケットを入手。午前7時20分に出発(2,500w/人)。空はどんよりとしているが、まだ雨の降る気配はない。このまま持ってくれれば嬉しい。
7時52分に水原駅に到着。なかなか時間通り。早速駅前から華城へ向かうバスを探す。しかしこれが思ったより困難。バス乗り場も分からないし、目ぼしい番号は分かっても運ちゃんに「違う」と言われるし、看板は韓国語ばかりだし。迷いに迷って結局7番のバスに乗って華城の近くまでやって来る事が出来た。


再びソウル駅 ムグンファ号 水原駅前のバス停
再びソウル駅 ムグンファ号 水原駅前のバス停


華城も韓国の世界遺産だ。
18世紀末の李氏朝鮮王朝時代の城である。正祖と言う人がここに遷都をしようとしてこの城を築いたが、完成直前に死んでしまった為線とされずに今に至っているらしい。朝鮮王朝の城塞技術と西洋の技術が取り入れられているのも特徴だ。
市内の多くでこの城の城壁を見る事が出来る。柵のない場所からは城壁に上がることもできる。四方に様々な門などがあるが、それ程感激するようなものではなかった。じっくりと時間を掛ければまた違ったのかもしれないが、最終日は火のようなスケジュールで動くので、悠長に見学はしていられない。城壁の長さは約5km。一周歩くと2,3時間は掛かるらしい。またこの次訪れる機会があれば名物のカルビでもつまみながら、ゆっくり見物したいものだ。

水原「華城」 城壁が続く 城壁の上には大砲も
水原「華城」 城壁が続く 城壁の上には大砲も



華城の見学を終え、時計を見ると午前9時。何とか行けるかもしれない。
今度は時間節約のためにタクシーを拾う。何台かあたるも「英語」が通じず、苦戦の末、駅に着くと10時近くになっていた。すぐにソウルへ戻る列車のチケットを購入。10時20分発で2,100w。今回は立ち席なので少し安いらしい。11時少し前に再びソウルへ戻る。
なかなか調子よく移動出来ている。このまま行けば楽勝か。と思ったのだが、再び地下鉄「新村」に行き、昨日見かけた3000番のバスを探すも、なかなか見つからない。近くにいる人に聞いても皆「知らん」と言う。
さんざん探した揚句、道の反対側、そしてさらに5分ほど歩いた大通り沿いに3000番の看板を見つける。やったー!と思いきや、何故かその看板の前に長蛇の列が。。。先の方に行って確認しても、どうやら3000番のバスを待っているみたいだ。
冷たい風の吹く中、数十分待ってようやくバスが来る。案の定、前に並んでいた人達から乗り始める。バスが出てゆく。。
それを45分ぐらい繰り返し、ようやく乗車する。寒さで凍えるようだった。

バスの中も大混雑。
さっき並んでいたのは皆学生のようで、帰郷?ハイキング?何なのか分からないが、大量の学生らとともにバスは走る。しかもバス停ごとに人々が乗ってきて、中は押し合いへしあい状態。江華島につく1時間半の間、ずっと立ちっぱなし、押されっぱなしであった。
12時半、ようやく江華島バスターミナルに着く。長かった。でも帰りの時間を1時間半と見積もっても、ここに居られるのは1時間足らず。ここでの目的は「支石墓(コインドル)」。それを見に行く。


本来ならバスを使って行くのがベストなのだが、バス停も時刻も何も分からないので、再びタクシーを使うことにした。時は金なり、だ。タクシーの運ちゃんにコインドルの写真を見せると、「コインドル!」と言って走り出してくれた。何と分かりやすい。
5分ぐらいで着くと思っていたが、思ったよりも遠い。時計を見つつ15分ほど経った時、運ちゃんが指を指して「コインドル!」と叫んだ。
「おおー!コインドル!」
思わず声が出た。だだっ広い公園の真ん中に小さな石が見える。ついに来た。最後の世界遺産、コンドル。
運ちゃんが入り口で車を停め、併設されている博物館を指さしている。何を言っているのか全く分からないが、とりあえず料金を払い「石」を見に行く。車を降りチケット売り場で料金を払おうとしたら、金は要らないという。よく見るとただのインフォメーションセンターであった。日本人と分かって日本語のパンフレットを出してくれる。でも一生懸命「韓国語」で、説明を始める。嬉しいんだけど、時間が。。。
一通り説明を聞いていざ、「石」へ。

本当にだだっ広い中に、ぽつんとある。近くで見ると意外と大きいが、それ以上にここまで来る苦労を考えると感激して来た。
「ようやく【石】をみることができた」
石自体は大したことはない。ここ込められた歴史は凄いのだろうが、実際見ても「ただの大きな石」だ。もしツアーかなんかで連れられてきたら、ここまでの感動はなかっただろう。昨日の嵐、そして撤退。今日の寒さに時間ぎりぎりという綱渡りのような行程。すべてが絡み合って「ただの石」が大きな感動を与えてくれた。


3000番のバス停にはなぜか行列が・・ 江華島バスターミナル 感激!支石墓「コインドル」
3000番のバス停にはなぜか行列が・・ 江華島バスターミナル 感激!支石墓「コインドル」


まあ、「ただの石」じゃ世界遺産に悪いので、簡単に説明を。
「支石墓(コインドル)」とは、世界中にある古代の石墓の一種。ここ韓国では青銅器時代のものが3000位あるそうで、実に世界の半分ぐらいを占めるらしい。これまでの世界遺産と違い、紀元前のものなのでこれまでみてきた世界遺産とは、歴史が違う。尚、韓国では他に2ヶ所が同件で登録されている。

さて、石を見たので帰る。
本当はここ江華島はお寺や城壁など、ここ以外にも結構見所がある。無念残念だが帰らざるを得ない。
帰りもタクシーを拾おうとしたのだが、さっきの運ちゃんはとっくにどこかへ消えてしまっていた。さっき博物館を指さしていたので、「ここで待っている」と勝手に思っていたのだが、どうやら違うらしい。仕方がないので幹線道路まで行き、偶然バス停があったのでそこで待つ事にした。
待っている間にソウルで買ったパンをかじる。意外とおいしかったのだが、「最後のお昼は豪華に!」と思っていたのが、普通のパンになってしまった。
バスは全く来る気配がないので、たまたま来たタクシーに乗る。本当にたまたまだ。もの凄い田舎でタクシーなど全然見当たらないのだから。江華島バスターミナルに着くと、13時半。順調に行ってソウルに15時。飛行機が19時発だから、市内を16時のバスに乗らなければならない。う〜ん、しびれる!

幸い13時半過ぎに3000番のバスがやってきて、ソウルに向かう事が出来た。赤い3000番のバスを見ると嬉しくなる。
疲れの為に乗ってすぐに寝る。1時間ほどして目が覚めるのだが、全然ソウルに着く気配がない。結局2時間近く掛かっても行きに乗車した「新村」まで戻れず、途中下車して地下鉄に切り替える。
16時にソウル駅で荷物を拾い、そのままKALリムジンバスへ。16時20分発で、空港に着いたのが17時半過ぎ。本当にぎりぎりだ。
嫁と「今日の江華島は危なかったなあ」と話していると、
「私は5時間かけて江華島でトイレに行っただけ」と言われてしまった。
大笑いである。


初めての韓国はどたばたで終わってしまった。でもそれなりに充実していた。
滞在中強く感じたのは、「個人旅行がし辛い」ということである。ゲストハウスにしろ、交通機関にしろ、そして英語にしろ、個人旅行向けの産業が非常に未発達だ。食事は美味しく、人も良かったので観光産業に力を入れるのならば、これからの課題はいくらでもある。でも同時に思ったのが、上記すべての項目が日本にも当てはまる。すべてだ。更に日本は宿の価格設定が特殊(部屋価格ではなく、人単位)や、韓国では安かった交通費が激高などもっと問題点はある。ただ観光資源と言う意味では日本に軍配が上がるだろう。
もひとつ思ったのが、中国に比べて反日の空気が少ない事だ。滞在中、日本人だと分かっても嫌な顔される事はなかった。無論中国でもそのような経験は稀だが、かの国では「反日戦争ドラマ」が日常茶飯事のように放送されたりしている。韓国ではそのようなドラマは観る事はなかった。テレビやネット、新聞で得る情報と、実体験では随分と印象が違った。

留学中、そして他国を旅している時にたくさん出会った韓国人の印象と、それらは何ら変わりはなかった。
百聞は一見に如かず。行って来て良かった。
もっと民間レベルで、顔を合わせた日韓の交流が増えるといいなと思う。



データ:
バス
(慶州−良洞民俗村
・・・ 1,500w/人。所要40分。バスターミナル北側のバスがたくさん停まっている場所から始発のバスを拾う。バスNo.は200,201,202,203,205,206,207,208,212,217。252は村の目の前まで通っているが、慶州からのバスがあるかは不明。
バス(慶州-仏国寺) ・・・ 10番または11番の市内バス。1,000w/人。所要約40分。
仏国寺 ・・・ 入場料4,000w/人。
バス
(仏国寺−石窟庵)
・・・ 1,500w/人。12番バスで、所要約15分。タイムスケジュールはこちらをどうぞ(2011年2月現在)。
石窟庵 ・・・ 入場料4,000w/人。
列車ソウル→水原 ・・・ 2,500w/人。所要約30分。
列車水原→ソウル ・・・ 2,100w/人。所要約30分。
バス
(ソウル−江華島)
・・・ 地下鉄「新村」8番出口を出て、目の前にある道を渡る。渡りきったら左に5分ほど歩くと、3000番の看板があるのでそこから乗車。1,700w/人。所要約1.5時間。江華島バスターミナルに着く。
両替レート ・・・ 10,000円⇒約135,000w
リンク ・・・ 今回の旅は「ソウルナビ」等にお世話になりました。最新情報や評判など役に立ちますよ。







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