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2014年2月28日〜3月1日
From Nagoya
伊勢参拝

Day1

伊勢神宮へ参拝に行くことにした。
昨年は式年遷宮で是非行きたかったのだが、色々と忙しくて結局年が明けてからの訪問となった。それでもまだ人は多いとのことで、伊勢神宮の人気が分かる。

午前7時半出発。
初めて愚息を連れて行くので、朝から手間取ってこんな遅い出発となってしまった。
三重県は仕事で何度も言っているので、名ニ環から伊勢自動車道なども走り慣れている。一応ナビはセットしてあるが、高速を降りてから本格的に利用することになるだろう。
天気予報ではやや曇りとのことであったが、今のところ雲が取れて晴れ間も差して来ている。まだ寒い時期なので日光があると本当に助かる。
途中、高速SAを利用。愚息のオムツを換える為だが、いやいや今のトイレは凄いねえ。ベビーベッドやらオムツ用のゴミ箱まで。しっかりと交換できる。至れり尽くせりだな、こりゃ。





順調に高速を走り、午前9時半。伊勢神宮の外宮に到着。
既存の通り、伊勢神宮には内宮と外宮があり、外宮から参るのが正しい順番とのこと。ちなみに内宮は天照大御神(あまてらすおおみかみ)、外宮は天照大御神の食事、そして産業や食事に関する神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)がご祭神だそうだ。

早速外宮から。
こちらの駐車場は無料。良心的である。平日の朝にもかかわらず、結構な車が停められている。そしてそのほとんどが県外ナンバー。みんな車を走らせて来たのだろう。若い人もちらほら見かける。学生さんかな。
ちなみに、愚息はまだ歩けないが参道は砂利道なのでベビーカーを使う訳にはいかず、参拝中はずっと抱っこになる。

歩いてすぐに手を洗う(清める)場所がある。神社では一般的なやつだ。
これ実は手水舎(てみずや/ちょうずや)と呼ばれ、手と口を清める場所らしい。しかも伊勢神宮(だけなのかな?)には正しい方法があるそうだ。以下その手順。

・右手でひしゃくを持って水をすくう
・左手を清める
・左手にひしゃくを持ちかえ、右手を清める
・右手にひしゃくを持ちかえ、左手に水をすくって口をすすぐ
・左手を清める
・ひしゃくを垂直に持ち、余った水をひしゃくの柄に伝わせ、清める


一見難しそうだがやって見るとそれほどでもない。ただ口をすすぐ際に、こぼれた水が愚息に掛かりまくって大変だった。


外宮駐車場 火除橋 手水舎


手と口を清めて、いざ神の領域へと入ってゆく。
外宮の場合は火除橋から先が神域になる。小さな橋だが、そういう意味があると思うと、神妙になる。
参道は静かで気持ちがいい。砂利の音が心地良く響き、緑が多いので鳥の声も良く聞こえる。久し振りに緑の中を歩くが、空気も美味しい。冬ならではのものだ。

歩いて5分ほどで外宮のご正宮に到着。
太く大きな杉の木や、古い年木の入った建物がそこにある。あまり色々と写真を撮る訳にはいかないので、外からぱしゃり。向かって左手にはそれに似たような真新しい建物が建っている。これが式年遷宮で新しく建てた建物かな。

事前に確認した、「二拝二拍手一拝」で参拝を行う。
じっくり見て回ると結構時間が掛かるそうだが、今日はそれほど時間もないのでこれで内宮に向かう事にする。


緑が気持ちいい 神楽殿 ご正宮



外宮から内宮までは車で15分ほどらしいが、ナビに案内を任せていたら内宮の立ち入り禁止の入り口(?)に連れて行かれてしまい、慌てて戻って駐車場を探す。
内宮はやはり人気のようで、大きな駐車場(有料)が幾つかある。一番近い駐車場は満車で、少し離れた場所に停める。後で分かったのだが、ここからは「おはらい町」を通って内宮に行けるようになっているようだ。

地下道を通り、おはらい町を歩く。古い日本家屋風の建物が両側に並び、いい雰囲気を作りだしている。コンビニや銀行もあるが、もちろんその雰囲気に溶け込むような作りになっている。
ちょっとした食べ物やお土産など、見て歩いていても飽きない。しかし平日だというのにすごい人(自分もそうだが)。夏は相当暑くなりそうだな。。


内宮駐車場 地下道を通って おはらい町



駐車場からおはらい町を通って、15分ほどで内宮入口まで来た。観光バスやら記念写真を撮る人でごった返している。
ここにある宇治橋が外宮の火除橋に相当する。つまりここから先が神域だ。
何度もテレビや写真で見たこの光景。いよいよここから内宮に入る。

内宮は基本右側通行。真ん中は歩いてはいけないそうだ(知らずに砂利道は歩いたが)。橋を渡り終えると砂利が敷き詰められた広い参道となる。広くて気持ちがいいほどだ。そしてその右側を人がたくさん歩いている。いやまあ、本当にたくさんだ。土日は凄いんだろうな、と思わされる。


ここから先が神域 宇治橋 広い


少し進むと、手と口を清める手水舎が現れる。ここでも先の外宮通り愚息が水浸しになりながら、きちんと済ませる。ちなみに内宮では、この先に「五十鈴川」と言って昔から手などを清める川がある。ここでも再度水に手を浸して進む。
幾つか建物と立派な木々の間を過ぎると、いよいよ内宮の正宮に辿り着く。ここもまたテレビなどでよく見る光景だ。写真撮影もこの階段の下まで。ここから先は撮るとこはできない。

階段下で写真撮影を済まし、階段を登る。
先には外宮で見たような立派な建物が立っていた。非常に真新しいのはやはり式年遷宮の為だろうか。ここでも「二拝二拍手一拝」で参拝を済ます。
しかしまあ、人がたくさん居過ぎてゆっくり参拝って感じじゃないかな。


手水舎 五十鈴川 神楽殿
大きな木 しっかり手入れされている 正宮を見上げる



内宮の参拝を終え、おはらい町に戻る。
時刻は11時半。ちょうど昼飯の時間だ。ここらで食べよう。ぶらぶらしながら食べる所を物色するが、小さな愚息連れだと、なかなか決め辛い。そうこうするうちにおはらい町の中にある「おかげ横丁」まで来てしまった。
しかしちょうどいい事に、ここに外に座って食べる名物「伊勢うどん」の店があった。早速空いている椅子に座り、うどんを注文する。
しかし驚いた事に、うどんが出てくるのが異常に早かった。
お金を払って釣銭を財布に戻しながら席に戻る前に、「10番さーん」って番号を呼ばれた。早すぎ。。
うどんは450円。ここらほとんどの店がこの値段で出しているので、ある程度決められているのかと思う。味はまずまずかな。


おはらい町に戻る 伊勢うどん(450円) 銀行


この他にもおかげ横丁では、一日に数回太鼓などのステージや、昔の下町を再現したような作りになっていて、何か懐かしい。お洒落なカフェよりもこちらの方が落ち着く気がする。
適当につまみ食いしながら駐車場まで戻り、次の目的地である「岩」を目指す。


太鼓ショー おかげ横丁 縁日みたい



「岩」と称したのは二見にある「夫婦(めおと)岩」である。嫁に「岩を見に行く」と伝えたら、韓国で苦労して辿り着いた世界遺産の「岩」の事を持ちだされ、非難を浴びた。まあ、あれは確かに自己満足の世界だからなあ。

しかしナビは便利。場所名を入れて後は指示通り走るだけ。30分ほどで二見に辿り着いた。海岸線沿いにあるので、近くにある公園に駐車し、そこから歩く。海風が強く、冷たい。
一応神社になっているようで、鳥居をくぐり入ってゆく。海からの強い風に耐えながら少し歩くと、海上にそそり立つ二つの岩が目に入った。しめ縄で繋がれている。間違いなく夫婦岩だ。


駐車場 参道を歩いて 夫婦岩


ちなみにこの岩は、沖合700mの海中に鎮まるご神体「興玉神石(おきたましんせき)」の鳥居の役目を果たしているそうだ。。そして5月から7月まではこの間から朝日が昇るらしい。なるほどねえ、鳥居か。そう言われればそう見えなくもない。
強風の為長居は出来なかったが、有難い岩には変わりない。



無事「岩」を見終わり宿に向かうのだが、その前に少し寄ってみたい場所があった。
パールロード沿いにあるその店は、牡蠣の専門店。専門店と言っても、外のドラム缶で焼いた焼き牡蠣と生牡蠣の2種類のみ。名前は「中山養殖場」。ネットではなかなかの人気店のようだ。2千円ほどで食べ放題ってのは結構あったが、それほど食べたいとは思わなかったので、「1個100円」とお手軽に食べられるのが良かった。予約も要らないし。

麻生の浦大橋を過ぎて、すぐ左手に建物が現れた。平日の13時半すぎだが、だけどまずまず車は埋まっている。
早速車を降りて待ち状況を確認。焼き牡蠣に関しては、建物入り口に貼ってある紙に名前と食べたい数を記入する。その名前と個数で待ちがどのくらいか分かる。
約4〜5組。10個前後注文のグループが多い。とりあえず16個と記入。待っている間は、建物内で生牡蠣が食べられる。こちらはすぐ隣で牡蠣を剥いているので、その人に食べたい数を伝えればいい。出てきたらすぐにお金を払う。単純だ。

生牡蠣は6個注文。すぐに出て来た。
結構塩辛いそうなので、一緒に出て来た水で洗って食べる。運んで来てくれたおじいさんが親切に教えてくれる。早速一口。

「う〜ん」

新鮮だ。水で洗ったけど、結構塩辛い。身が大きい。
不味くはないが、1、2個で十分かな。たくさんは食べられない。牡蠣好きにはたまらないのかな。


中山カキ養殖場 これで焼く 焼き牡蠣(100円/個)


生牡蠣を食べてからは、ひたすら焼き牡蠣を待つ。
ドラム缶を半分に切った物に炭火で焼いているのだが、ひとつしかないのでかなり効率が悪い。休日で大混雑だったら相当な時間を待たなければならないと思う。
結局30分ほどで名前が呼ばれて、焼けた牡蠣が次々と皿の上に盛られてゆく。熱いがそれをつまようじで刺して食べる。

「おいしい」

焼き牡蠣の方はまずまず美味しい。クセが消えて食べやすくなっている。生で食べられるのも新鮮で贅沢な証拠だが、焼いた方が自分にはいいかな。
16個は多くもなく少なくもなくちょうど良かったかもしれない。





牡蠣を満喫した後は、展望台に少し寄って鳥羽にある今日の宿にチェックインする。
選んだのは「ホテル みち潮」。正直あまり予約に時間がなく、楽天トラベルでのお勧めの宿にしてしまった。まだびーびー泣く愚息がいるので、貸切のお風呂が使えるのが唯一の条件。40分間のみだが貸切風呂が使えるプランがあったこの宿にした。

15時半にチェックイン。
チェックイン時に、お風呂(貸切)の時間と食事の時間を聞かれるので答える。先にお風呂に入ることにした。
ホテル自体は古い建物だ。まずまず掃除がされているので気にはならないが、設備の古さは十分に感じる。ただ全体として従業員の方のサービスは良かった。愚息にも親切にしてくれたし、離乳食を温めてくれたりお湯をくれたりもした。

風呂の時間までの間、ひとり少し散歩をした。
目の前は一応海。夕方から曇って来て余り景色は良くないが、夏は一応海水浴もできるらしい。しかし冬の海岸は物寂しいもんだ。


展望台からの景色 ホテル みち潮 冬の海岸


宿に戻り貸切風呂に入る。
フロントでキーを借りて中に入るが、中々立派。これは後で造ったのかなと思えるほどセンスがいい。貸切なので誰にも邪魔にならずに、愚息がびーびー泣いても問題ない。これは助かる。ただお湯の温度は、とてもとても赤ん坊が入れる温度ではない。大人でも少し熱いぐらいだ(気持ちいいが)。また一応赤ちゃん用の椅子もあったが、あまり使わなかった。


お風呂をゆっくり堪能して、それからは部屋で食事。部屋で食事を食べるなんて何年振りだろうか。ほとんど記憶にないほど昔だと思う。
ちなみにここの宿、食事に力を入れているようでなかなか豪華。まあ詳しい説明はなしにして、写真だけ載せておく。


室内 貸切風呂 夕食



Day2

翌日も早朝から起きる。愚息がびーびー泣くのであまりゆっくり寝ていられない。それに敷布団。マットレスなのだが、薄すぎて腰が痛くなった。これは頂けんな。
7時半より朝食。
朝食も結構豪華。朝から小鍋みたいなものがある。海鮮いっぱいでいいねえ。

9時過ぎにチェックアウト。にこにこ現金払い。バックパッカー時代の事考えると、もの凄い価格だがそれも仕方がない。1泊500円とはあり得ないから、日本では。


近くに「石神さん」と呼ばれる神社がある。何でも海女たちが古くから「女性の願いならひとつは必ず叶えてくれる」として親しまれているそうだ。パワースポットにもなっていて、全国から女性の参拝が多いらしい。近いし、一応嫁は女性なので行ってみる事にした。車で3分ほど(笑)。
一応駐車場なんかもあって、行きやすい。土曜日の朝だが、結構な人が来ていて驚いた。
お土産ものなどを売っている参道を歩き境内に入る。

小さい。
本当にこじんまりしていて可愛いもんだ。願い事を書く紙があって、それに記入して箱に入れて祈る。小さい所なのに参拝客が絶えないのがすごい。


今日は曇り 土産屋もある 石神さん



さて、最後に向かったのが鳥羽水族館。
もう鳥羽観光のお決まりのコースだな。べた過ぎる。ただ今日は曇り空。景色も楽しめそうにないので、水族館がいいかも。近くのコンビニでチケットを購入。100円程安く買えるのだ。

しかし水族館なんて、バンコクで行ったきりかな。日本では記憶がないほどだ。入ってすぐに大きな水槽がある。その隣には珊瑚が飼育されている。なかなか美しい。
モルディブでシュノーケリングをしたが、ここまで綺麗じゃなかった。やはり意図的に造られいる為だろうか。とにかく美しい。愚息も見入っているが、理解しているのは分からない。


鳥羽水族館 大きな水槽が出迎える 珊瑚が綺麗


鳥羽水族館は決められたコースはなく、自由に鑑賞できるのがいい。車いす(ベビーカー)の対応もしっかりしていて、さほど不便は感じなかった。
色んな魚を見られて良かったが、セイウチのショーも面白かった。700kgもある巨体のセイウチがショーをしてくれるのだが、半分漫才ショーのようなもんだった。
三重県も東海地方なのだが、鈴鹿付近でも既に関西弁に近いイントネーションになる。だからセイウチショーも大坂の漫才をみているような感じになって来る。テンポも良く、しっかりと調教されていて楽しかった。
ただ何故か愚息は、隣に座ったおばさんをずーっと凝視していた。知らぬふりをしていたが。


魚がいっぱい こんにちは 応援


水族館を後にして、お昼は鳥羽駅近くの食堂で最後の食事をする。
海鮮丼に牡蠣定食。味はまずまずかな。


大きく天候に悩まされる事もなく、海鮮を堪能し、そして伊勢神宮の参拝も無事で来た良い旅行だった。
伊勢神宮に参拝する時は、やはり1泊でも宿泊した方がいい。昔の人は江戸から歩いて来て、辿り着いた時にはそれは感無量だったんだろうな、と思う。時代は変わったけど、お参りする気持ちは変わりないのでこれからも多くの人で賑わって欲しい。
ちょっと寂れた感のある鳥羽を廻ってそう思った。


ここからフェリーで伊良湖まで行ける 海鮮丼 牡蠣定食


【データ】
  伊勢うどん 450円/杯
内宮B4駐車場 600円/2時間強の駐車
ホテルみち潮 12,150円/人(貸切風呂付きコース)
鳥羽水族館 2,300円/人(サークルKで購入)


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