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2008年5月11日〜12日
From Nagoya



京都・奈良訪問


3年ぶりに京都に行く事になった。
1泊2日で奈良にも寄る予定だ。奈良は前回の訪問以来、実に5年ぶりとなる。
名古屋から1番安く行くには、名古屋駅から出ている往復バス+ビジネスホテル等がベストなのだが、バスだと時間が掛かるし何より「手配が面倒」だったので、JRの安いツアーに申し込んだ。往復の新幹線とホテルが付いて11,700円/1人はお得だ。

出発の日は早朝5時半に起き、7時56分の大阪行き「こだま」に乗車。価格が安いので往復とも「こだま」利用である。それにしても時間ぴったりに出る日本の列車はすごい。
9時、京都駅に到着。
実は京都では、バックパッカー友達のたくぞー君と一緒に観光する予定だ。インドで知り合い、その後も屋久島などを一緒に旅したパッカー仲間である。

市内バス 一日乗車カード
市バス専用一日乗車券カード
たくぞー君と合流し、最初に向かうのは二条城である。
ちなみに今回は京都の市内バスが一日乗り放題になる「市バス専用一日乗車券カード」というものを購入した。文字通り京都市内の市バスが一日乗り放題になる優れもので、500円と値段も随分と安い。さすが「国際観光都市・京都」、と思ったのだが、嵐山などは区間外になりそこでは別料金が掛かる。お得なのだがちょっと中途半端な感じだ。

それにしても京都駅はでかい。でかくて綺麗なのだが、色々ありすぎてやや分かり辛い。それに鉄筋コンクリートであろうこの建物はどうも無機質感が強く、古都京都のイメージとは随分かけ離れている。時代の流れなのか仕方がないのか。

二条城には9時半に到着した。駅からすぐである。
世界遺産だし有名すぎるこの建物は、1603年徳川家康が京都御所の守護と、将軍上洛の際の宿泊施設として建設したのが始まりで、後に三代将軍家光が完成させたものである。家光が手を加えたものとしては日光東照宮も同じであり、実際最初に目に入る派手な唐門などはその影響がよく現れているように思う。

唐門
唐門
二の丸御殿
二の丸御殿
バスから降りると結構寒く感じる。運良く昨日まで降っていた雨は上がり所々青空も見えるのだが、風が強く体温を奪う。入場料を払い入城。最初に姿を現したのが先の「唐門」。分厚く藁を束ね作られた屋根と、黒く太い柱、それらを彩る様々な装飾。最初から魅せてくれる。多くの人が写真を撮っているがそれも無理はない。

唐門をくぐると、二条城の象徴にもなっている「二の丸御殿」が姿を現す。これもまた先ほどの唐門に勝るとも劣らない美しい姿をしている。末広がりに作られた屋根と黒くなった柱等が、落ち着いた雰囲気を作り出している。武家風書院造の代表的な建造物とのことだ。

中に入ってみる。
大人が4,5人並んでも歩けるほど大きな廊下が繋がり、それに接するように畳の大広間が幾つも続いている。廊下の板は長く使われた為表面はつるつるになりいい味を出しているし、歩けばかの有名な「うぐいす張り」の声が歩行者の耳を楽しませてくれる。
大広間には狩野探幽らによる松やら虎やらの絵がどの部屋にも描かれており、天井にも幾何模様やら花の絵などが見られる。どの絵も派手な色彩が施されているのに、何故か全体でみると随分と落ち着いている。うぐいす張りのきゅっきゅっと鳴る音の為だろうか、広い畳の為だろうか、とても不思議だ。

そして1番の見所は、やはり「大広間一の間」であろう。1867年(慶応3年)15代将軍慶喜が大政奉還を行った部屋。ここには何体かの人形が置いてあり、その時の様子を再現してある。こんなに歴史的な場所を見る事ができるだけでも、二条城へ来た甲斐があると言うものだ。(中は撮影禁止だが・・)

ちなみに二条城には本丸御殿もあるが、残念な事に既に焼失してしまっており見ることはできない。昔は五層にそびえ立つ天守閣があったそうだ。
その他にも二の丸庭園などの見所がある。


こんな調子で舐める様に見学していたら、既に11時を過ぎてしまっていた。これから金閣寺に向かうのだが、二条城だけで午前中を使ってしまったことになる。仕方ないが。。
市バスに乗り金閣寺に到着した頃には既に12時となっていた。また見学にどれだけ時間が掛かるのか分からなかったので、ここで昼食にする事にした。
金閣寺周辺ではあまり食べる場所がない上、あっても多くの修学旅行生に占領されているので、仕方なくたこ焼きやに入る事にした。

金閣寺
金閣寺
お腹も落ち着いたところで改めて金閣寺に向かう。
お札が入場券となっている変わった寺だが、京都と言えば必ず名の挙がる有名な場所であり、一休さんのおかげで海外からの知名度も高い。と言うわけで、金閣寺と池が撮れる場所には歩くのも大変な程の人で賑わっていた。ほとんどが外国人。白人も目に付くが、特に中国・韓国辺りが多いように思える。

パンフレットを読みながら思い出したのだが、金閣寺は正式には「鹿苑寺(ろくおんじ)」といい、その舎利殿(金閣)にはお釈迦様の骨を祭っている。そして金閣とその庭園は、この世に極楽浄土を表現したとのことだ。鎌倉時代の西園寺氏の別荘だった場所を、三代将軍・足利義満が受け継いだのが始まりだそうだ。

ちょっと人が多すぎるので、早めに足を先に進める。
綺麗に整備された寺内を歩き、ここで休憩がてら抹茶を飲んでみる事にした。茶菓子付きで一人500円で楽しめる。真っ赤な傘と真っ赤な椅子、それに新緑の緑が良く栄える。座って直ぐにお茶が運ばれてきた。お茶を持ってきてくれた女の人がお茶と和菓子の説明をしてくれた。砂糖から作られた「金閣」と言う名のお菓子で、中には餡が入っている。
早速頂く。

かさ
抹茶とお菓子
抹茶(500円)
「美味しい。。」
お茶も和菓子も予想していた以上に美味しかった。和菓子は甘いのだけどしつこくなく、出された抹茶に良く合う。
そして抹茶。抹茶の知識は全くないのだけど、素直に美味しいと思ってしまった。最近はよくコンビニなどでも緑茶として売られているが、簡単にいえばあのお茶のエキスをものすごく濃くして飲んでいる感じだ。濃いのだけど決して苦くはなく、すうっと口に入る。また泡が少し立っているのだが、これが口当たりを滑らかにしており、抹茶を苦いだけの飲み物でなくしている。ゆっくり、少しずつ飲んでいると何だか幸せな気分になってくる。和菓子の美味しさを、抹茶の美味しさをそれぞれが引き立てている。
5月の涼しい新緑の中、贅沢な時間を過ごす事ができた。昔のお偉いさん方がお茶を求めたのが何だか分かる気がした。思わず本格的にお茶をやってみたい、などと考えてしまった。
それにしても、こうしてジジ臭い趣味が増えて行くのだろうなあ、とちょっと思う。。

金閣寺でお茶という新しい世界に魅せられた後、次の目的地である天竜寺に向かった。
嵐山に隣接するように立つこのお寺を簡単に説明すると、後醍醐天皇を弔う為に足利尊氏が建てた寺である。法堂の天井に描かれた大きな龍の絵(雲龍図)や、夢窓国師による曹源地庭園が有名である。

ちなみに先に触れたが、嵐山方面に向かう市バスは一日乗車券カードが使えない。別料金が必要となる。近くまで行ってから初めて知った。
バスを乗り継ぎ、天竜寺に到着。この辺りは嵐山の観光地と重なっており、通りにはお土産や食事をとれる場所などがたくさん並んでいる。真っ赤な人力車なども良く目に付く賑やかな場所である。

雲龍図
雲龍図(近くのポスターを撮影)
天竜寺
天竜寺
夕方の清水寺
夕方の清水寺
天竜寺は本堂と庭園に分かれている。
共通券で600円なのだが、天井に描かれた雲龍図がある法堂には更に別料金が掛かる。そして偶然にも今は特別公開中とのことで、5月11日・15時半までの公開となっていた。公開最終日だし、それに時計を見ると既に15時5分。びっくりして足早に法堂に向かった。

確かに大きい・・、それは間違いないのだが、どうも思っていたイメージとは違う。何か響いてこない。解説によると天竜寺は何度も大火に遭い、以前この天井には明治時代に描かれた雲龍図があったそうだ。だがそれは和紙に描いて天井に貼られていたので損傷が激しく、修復不可能になり平成九年に改めて描き直されたそうだ。
その為に随分新しい印象を受けたのも頷ける。
悪くはないのだが、これだけで500円はちょっと高い気がする。。写真もダメだし。庭園や本堂は別料金だし。ねえ。。

天竜寺見学の後、近くにある嵐山・渡月橋を眺めて次の目的地に向かう。時間は16時。そろそろ時間がなくなってきた。
向かった先は清水寺。夕方には夕焼けと、清水の舞台を一緒に撮る事ができる。

1時間。予想以上に長いバス移動に思わずウトウトし始める。清水の坂に着くと17時半を過ぎていた。
長い坂を登り入場券を購入して寺に入ると、時間のせいか人はまばらであった。予想外に新緑の緑が綺麗で、風も気持ちよくのんびりとしていた。あまり満足はできないが一応夕陽の写真を撮り終え、今日の観光を終えた。



そのまま京都中心部に向かい夕飯となる。
無論、酒。
久しぶりの再会を楽しみ、結局深夜12時近くまで飲んでしまった。まだホテルにチェックインすらしていなかったので、結局ふらふらになりながら手続きを終え、そのまま就寝。(カウンターの人、すみません。。)


翌日7時半に起床。
まだ少し酒が残っていたが、8時過ぎにはチェックアウトを終えJR奈良線に乗り込んだ。
向かった駅は宇治駅。もちろん平等院だ。

平等院鳳凰堂
平等院鳳凰堂
雲中供養菩薩の絵はがき
雲中供養菩薩の絵はがき(一部)
宇治駅から歩くこと10分、まだ開かぬ商店街を歩きながら9時少し過ぎに平等院に到着した。
入場券を買い入園する。久しぶりに見る鳳凰を模したその美しい姿。やはり平等院は美しい。
平等院は1052年に関白藤原頼通によって建てられた、中堂・左右の翼廊からなる鳳凰堂が有名な院である。10円玉の裏に描かれているのは有名である。そして、ここも金閣寺同様、極楽浄土を表現している。

美しい平等院をしばらく眺めた後、同じ敷地内にある鳳翔館(博物館)に向かった。
ここには平等院の様々な宝物類を展示してあるのだが、見所はやはり雲中供養菩薩像と1対の鳳凰像(共に国宝)だろう。
鳳凰像は平等院のシンボルでもあるし、1万円札の裏にも大きく描かれている。
そして、雲中供養菩薩像。52体の菩薩の群れなのだが、皆雲に乗り楽器を奏でたり踊ったりしている。非常に変わった菩薩群である。本来鳳凰堂にある阿弥陀如来像の周りを飛んでいたものだが、半分の26体がこちらに保存されている。
それにしても一体一体様々な表情を見せ、それが鳳凰堂の中を飛び回っていたのだから、とても楽しい空間になっただろうと思う。まさに極楽浄土の名にふさわしい演出だ。菩薩様にちょっと失礼なのだが、本当に色々な種類があって、中には可愛らしい仕草や悩ましいポーズをとっている菩薩様などは本当に魅力的だ。思わず雲中供養菩薩の七連綴り絵はがき(500円)を買ってしまった。
その後はその鳳凰堂を見学(要別料金300円)し、宇治を後にした。


結局平等院で2時間近く時間を使ってしまった為、奈良に到着する頃には12時を過ぎてしまった。
昼食をとり、奈良公園近くにある興福寺に向かう。
興福寺は奈良でもとても好きな場所で、三重塔も五重塔も猿沢池も好きなのだが、何よりも国宝館がずば抜けて素晴らしい。教科書にもよく出てくる国宝・阿修羅像や、5mもある同じく国宝・千手観音像など仏像ファンなら本当に見応えがある。5年前の奈良訪問時にも、この千手観音像に激しい衝撃を受けたのを鮮明に覚えている。
残念ながら写真撮影は禁止なのだが、間違いなく訪問するべき価値はある場所だ。興奮のあまり千手観音像のポストカードを買って来たのだが、家に帰ってみると5年前にも同じ物を買っていたようだった。。

興福寺・五重塔 興福寺・国宝館 千手観音の絵葉書(5年前購入) 千手観音の絵葉書(今回購入)
興福寺・五重塔 興福寺・国宝館 千手観音(5年前購入) 千手観音(今回購入)


大仏さま
大仏さま
近くにある奈良国立博物館は休館だったので、そのまま東大寺に向かう事にした。
既に15時。それでも東大寺入り口付近にはたくさんの学生と、白人、アジアの観光客で賑わっている。さすが奈良でも1,2を争う観光地だ。でも、時間がなくなって来たので奈良観光はここで終わりそうだ。
東大寺は奈良時代の聖武天皇によって建てられたお寺で、今は江戸時代に再建されたものだがそれでも木造世界一の大きさを誇っている。もちろん、この中には「奈良の大仏さま」が安置されている。

それにしても鹿と修学旅行生が多い。ガイド役の人も慣れたもので、適度な抑揚をつけ早口で解説をして行く。そして手際よく大群を先導している。まあ、当たり前と言えば当たり前なのだが、前の方の子は比較的しっかり聞いているが、後ろについている男子学生などはふざけて遊んでばかりいる。
学生に贈る言葉、「大人になったらまた来いよ」。

しか
しか
奈良公園で鹿せんべいで鹿とたわむれ、JR奈良線で京都に戻る事にした。
奈良から京都までは約1時間。関西弁をぼんやり聞きながらウトウトする。

新幹線の時間まで少しあったので京都タワーでも登ろうかと思ったが、770円と結構いい価格だったので諦めた。それに京都タワー内の土産売り場では落ち着いて買い物ができない。もう少しゆっくり自由に選ばせてくれてもいいのになあ。


こうして無事に京都・奈良の旅は終わった。
素晴らしいお寺や仏像というのは何度見てもいいものだし、見る年齢によっては感じ方が変わるのかもしれない。それにこの2都市にはまだまだ多くのお寺や仏像があるので、どれだけ訪れても楽しい場所になるだろう。何度か訪れてお気に入りのお寺や場所を見つけてみたい。
それにしてもあんなに抹茶を美味しく感じるとは。。そんな歳になったのかな。。



興福寺のお地蔵さま
興福寺のお地蔵さま



データ:
【1日目】
JRツアー代金(往復新幹線、宿泊費含む) 11,700円
京都市バス一日乗車カード 500円
天竜寺までのバス代 190円
金閣寺参拝 400円
抹茶、団子 500円、380円
天竜寺参拝 600円
天竜寺・法堂 500円
天竜寺からのバス代 240円
清水寺参拝 300円
その他飲食代 2,100円
【2日目】
JR(京都→宇治) 230円
平等院参拝 500円
平等院・鳳凰堂参拝 300円
ハガキ 500円
JR(宇治→奈良) 480円
興福寺・国宝館 500円
ハガキ 80円
東大寺参拝 500円
鹿せんべい 150円
JR(奈良→京都) 690円
その他食事、お土産など 2,400円
合計 25,810円(一人分で計算)

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