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2016年11月24日〜25日
From Nagoya
沖縄旅行記2016

1.秋の京都は渋滞祭り
2.求む!静かなお寺



2.求む!静かなお寺

普段使わないスマホの目覚ましをかけておいたのだが、設定ミスで予定時間を超えて爆睡。気がつくと間もなく朝7時。
昨晩チェックインの際に朝食をリクエストしておいたのだが、開始時間が午前7時。7時から食べて8時前にはチェックアウト、そして今日最初に行く東福寺の開門時間である8時半には辿り着いておきたかったのだがもう無理だ。

仕方がないのでそこから準備をし、朝食会場へ向かう。
なおこのホテルテトラ大津だが京都から近いという立地条件だけでなく、部屋によっては大津駅に着く電車を眺めることが出来る。電車好きの愚息のためにわざわざトレインビュールームを予約しておいたのだが、2,3回見ただけでもう見なくなってしまった。なぜ??


ホテルテトラ大津 窓から眺める電車 朝食はバイキング


結局ホテルをチェックアウトし、電車に乗れたのが8時半。ここから今日最初に向かう東福寺への観光が始まる。
京都駅までは2駅9分。これはホテルのサイトでも謳っている文句だが、まさにその時間で京都駅に到着。すぐにJR奈良線に乗り換えて東福寺駅まで行く。この時点で電車は満員。嫌な予感が。。。


案の定、東福寺駅でそれはそれは多くの観光客が下車し、一斉に同じ方向へ歩き始める。間違いなく東福寺へ向かう人々だ。地図を見ることなく彼らの後について行けば自然と寺に着く。楽だが恐ろしい。
東福寺が近づくと木々が美しく紅葉しているのが分かる。昨日の寺では紅葉はすでに色あせ始めていたが、今日はどうだろうか。人々の後について歩みを進める。






やがて東福寺が近づくと趣のある橋が現れた。臥雲橋と呼ばれるそうだが、ここから東福寺のシンボル的に有名な通天橋を眺めることが出来る。が、、なんと臥雲橋からの写真撮影は禁止。危険があるからだそうだが、これより東福寺への不満が蓄積し始めることとなる。

チケット売り場は特別ブースが出ておりスムーズに購入できた。すぐに紅葉が美しい有料エリアへ入って行く。
中にはやや散り気味だがまだ十分楽しめる紅葉した木々が溢れていた。むろん人も溢れている。


東福寺へ向かう道 有料エリア まだ紅葉が楽しめる


幸い天気はこの二日間晴れたり曇ったりして、色々な条件で写真を撮ることが出来た。正直紅葉については晴れがいいのか曇りがいいのか良く分からない。目で楽しむには晴れが文句なしでいいのだが、「紅葉の写真」となると強すぎる日光の下では綺麗に紅葉の色が出せない。黄色と赤では明るさが違いいわゆる「白飛び」状態となる。それを和らげてくれるのが曇りの優しい光。どちらがいいのかはその被写体にもよるだろう。


赤く染まる東福寺の庭


どうだろうか、もう3日遅ければ間違いなく写真には出来ないような状態だった。今年は色づきが早いと言うが予定を組んでいた人には辛い状況だ。
境内は一応参拝ルートが出来ており、それに従って歩く。まあ前に歩く人について行けば自然と周れるのだが。


とにかく行列 ぎりぎり紅葉には間に合った感じだ 落ち葉も美しい


やがて通天橋を下から眺める場所にでた。ここはちょっとした谷のようになっていて、一度下ってまた登る。残念ながら通天橋一帯の木々は既に落葉状態。地面には美しいモミジの絨毯が広がっていた。前の人に続いてどんどん進む。間もなく通天橋近くに着く。


通天橋を眺める 落ち葉が多い 降りてから登る


通天橋に行く前に開山堂というお堂を見に行ってみた。こちらが一応順路のようだ。まあ庭園がきれいなのだが、取り立てて惹かれるものはなかった。再び通天橋に向かって歩く。この辺りの木々もとても綺麗に色付き、やや落ち葉は目立つがなんとか紅葉を楽しめる状態だ。


色付きもいい 通天橋付近 開山堂


さて、いよいよメインの通天橋だが、実はここに来る前からあるニューを見て知っていたことがある。

「橋の上での写真撮影禁止」

紅葉の時期の通天橋からの写真撮影は、混雑の為「危険」であるから禁止するとのこと。通天橋の上にはたくさんの写真禁止の看板が掲げられており、さらにスタッフが常に写真撮影禁止を呼び掛けている。
今日は平日。確かに人は多いが、大混雑するほどではなかった。そして橋の上からの景色は東福寺のシンボルともなるほどの紅葉の風景が広がる。日本人はあまりいなかったが、外国人観光客は何名もの人が写真を撮っていた。

ただ思うのは、危険を持ちだすのなら先に「入場制限」を掛けるべきではないのかな。写真禁止でも休日には混むだろうし、美しい景色を見て写真を撮るなと言うのは酷。仏像じゃないし。収益低下を恐れているのか。それなら昨日の瑠璃光院のようにチケット代上げて、入場規制する方が正しい。本当に安全を意識しているのなら。

それにしても京都の寺院はもはや「寺」と言うよりは、「テーマパーク」と言った方がしっくりくる。


通天橋に向かう 人は多いがこの程度 撮影禁止エリア直前からの風景


東福寺の紅葉は噂違わぬ美しさである。だからこそ、安全に皆が楽しく鑑賞できる体制を取って貰いたい。今回の寺の対応には賛否あると思うが、正直どうなのかと訪問者のひとりとして感じた。


紅葉は美しい


さて、東福寺には国の名勝にもなっている本坊庭園がある。こちらも美しいとのことで、行って見ることにした。むろん別途料金必要。
中に入るとまず目を引くのが、美しい砂と石柱の庭園。北斗七星を模したという美しい庭園美が見られる。


東福寺本坊庭園 北斗七星を模した 静かな空気が流れる


さらに先に進むと、先程通った通天橋を反対側から眺めることのできる場所に出た。
ここからの景色はまた先ほどとは違っていいものである。


通天橋を眺める


ここの庭園は珍しい事に四方に庭園が造られている。続いて現れたのは北庭である。
ここは切り出した四角の石材と苔が非常に上手く生育しており、人工美ながら美しさを感じる。だんだんと消えゆく石材の配置も見事。紅葉の木々と相まってそれはなかなかの景観である。


北庭


本坊庭園を見終え、東福寺観光を終了する。そのまま歩いて次の泉涌寺に向かったのだが、東福寺では色々な事を考えさせられた気がする。それにしても参拝者が絶えない。帰りの道でもまだまだ沢山の人が歩いてやって来ていた。


本坊庭園入口 紅葉した木々が美しい まだまだたくさん人がやってくる


東福寺見学を終えて泉涌寺に向かって歩いているのだが、このルートが結構趣があっていい。人もまばらでこれまでの混雑が嘘のようである。メイン通りから一歩路地に入るだけで、ちょっとした京都の生活を垣間見ることが出来るようで嬉しい。東福寺見学を終えてから皆すぐに電車に乗ってしまうのだろうか。そう思うほどほど人が少ない。






ぶらぶらと歩いて約20分ほどで泉涌寺に到着。本当に人が少ない。東福寺からそれほど離れていないのにこの人の少なさ。これが本来の平日であろう。入場料を払い中に入る。


ゆっくりと路地を歩く 泉涌寺 落ち葉が綺麗


泉涌寺では仏殿の他に、舎利殿や御座所などがある。仏殿には見事な釈迦、弥勒、阿弥陀如来が配置され参拝できるようになっている。
それにしても人が少ない。と言うよりはほぼいないと言った方がいい。静かな境内の中を歩く。砂利を踏む音が響く。


仏殿 紅葉も少しある 御座所内



そして御座所には美しい景色を持つ御座所庭園がある。もちろん今回の目的もそれである。ただ御座所に入るには別途料金が必要。料金を払い入場。庭園が現れる。



泉涌寺御座所庭園


何がいいって、人がほとんどいない。居てもまばらである。誰もいない庭園の写真も楽に撮れる。さすがに紅葉の葉はだいぶ落ちているが、とても静かでいい。追加料金を払っても来る価値はありそうだ。

これまでと違って人が少ない寺院なので息子もあちらこちら動き回って遊んでいる。こちらも昨日からの混雑にかなり疲れているので、休憩がてらしばし景色を楽しむ。
じっとしていると結構冷えてきたので名残惜しいが御座所庭園を後にする。


静かな庭園 人が居てもこの程度 さて帰ります



さて時刻は11時半、最後に向かうのは泉涌寺にほぼ隣接している雲龍院。ほぼ泉涌寺から隣の感覚だ。
雲龍院は皇室ゆかりのお寺とあってなかなか格式高い場所なそうだが、それよりも色々な仕掛けがあって面白い場所だ。入場券には普通のものと抹茶付のものがある。今回京都に来てまだ抹茶を飲んでいなかったので、抹茶付を購入した。


雲龍院 境内 日光月光菩薩


奥屋に入ってまず目に入るのが「れんげの間」にある「しきしの景色」。雪見障子の四角いガラスからその景色が見え、それはまるで4枚の違った絵を見ているようだ。


しきしの景色



ちょっと時期がずれてしまったのだが、左から「椿、灯篭、楓、松」が眺められる。ちゃんと綺麗に見える場所に座布団も敷いてあり、皆が写真を撮っていた。これはかなり粋な仕掛である。

そのままさらに進むと「大輪の間」にでる。ちょっと広めの広間だ。そしてここからの景色がまた良い。


大輪の間より


紅葉もまだ見頃の木も幾つかあり、ここからの眺めはそれは素晴らしいものであった。長く座っている人のためにファンヒーターやストーブなども置かれている。そしてここで先程の抹茶を楽しむことが出来るようだったので、早速お願いする。

その他にも座りながら足の裏に石を当ててリラックスする椅子なども用意されており、ここでは結構多くの人が長く休んでいた。もちろん風流に抹茶を楽しむ人も多い。まだ冬ではないのでそれほど寒くはない。
実に静かな空気が流れ、趣のある場所だ。京都に求めていたのは実はこのようなものだったのかもしれない。贅沢な話だが「静かなお寺でゆっくりと紅葉を楽しむ」。最後になって何となく求めていたものに近付けたのかなと思う。。


抹茶を頂く マッサージが出来る リラックスできる場所


さて雲龍院。まだ他にも楽しめるポイントがある。
後光厳・後円融天皇が祭られた霊明殿、最後の将軍徳川慶喜が寄進した灯篭など格式高いものが色々とある。色々な部屋に通じる廊下も木でできており、歩く度にキュッキュッと面白い音がする。故意ではないとしても場所が場所だけに風流さが漂う。


趣ある廊下 霊明殿 灯篭


そしてさらに雲龍院と言えば必ず出てくるのが「悟りの窓」。手前から紅梅、海棠(かいどう)、シャクナゲと順番に花を咲かせ楽しませてくれるもの。また同じ部屋からは障子越えに「五色の紅葉」としてグラデーションが美しい木が眺められる。これまた本当に粋な部屋である。


悟りの窓 五色の紅葉 廊下にあった飾り


また雲龍院では杓子定規のようにありふれたカタログだけでなく、雲龍院を楽しむ為のポイントが書かれたプリントを無料配布している。これを見ながら境内を周るととても楽しみながら「和の計らい」を体験する事が出来る。人が少なく静かなのもいいのだが、こういった気配りも嬉しい。



さて、雲龍院を出ると間もなく13時。お昼ごはんに向かう。
食事は東福寺駅まで戻り、駅前のうどん屋さんへ。シーズンなので小さなうどん屋だけど待ちが出来ていた。頼んだのは「もみじうどん」。もみじが可愛いが、味は普通だ。

食後は京都駅まで戻りお土産を購入。かなりへとへとだったので最後に抹茶パフェを楽しむ。その後京都駅から大津に戻り、車で家路に着く。


もみじうどん(820円) JR奈良線で京都へ戻る 抹茶パフェ



本当に人が多かった秋の京都。
ただそれに相応しいだけの景色がやはり京都にはある。多くが遥か昔に人の手によって造られた人工的な美だが、時を経ることによりそれが自然美へと変わってきている。歴史を考えればやはりこのスケールでこの「美」を楽しめる場所と言うのは京都以外ないだろう。京都の美しさは間違いなく一級品だ。

ただ、多くの寺の姿勢には疑問を残す。入場料と敢えてこのような呼び方をするが、ある程度の収入を得るのは良い。ただやり方がもはや寺と言うよりは企業、テーマパークのようだ。利益追求のために広告宣伝をする。紅葉の季節なのに「紅葉の名所は新緑の名所でもあります」と書かれたポスター掲げ春の来訪を促し、町を歩いている際に通りかかった小さなお寺の前には観光客を必死に集めようとする文言が並ぶ看板が並ぶ。そして東福寺では何とも後味の悪い気分となった。

人が多すぎるのも問題だが、色んな人が気持ちよく楽しめる「京都」であって欲しい。
綺麗だからまた行っちゃうと思うけど。。



データ:
東福寺 ・・・ 400円/大人、本坊庭園400円/大人 東福寺公式サイト
泉涌寺 ・・・ 500円/大人、御座所庭園300円/大人 泉涌寺公式サイト
雲龍院 ・・・ 500円/大人 雲龍院公式サイト





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