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2010年4月9日〜11日
From Nagoya








1.吉野山
2.大阪巡りと姫路城








1.吉野山

関西に出かけることにした。
目的は奈良にある桜の名所「吉野山」を見ること。それから大阪で友人に会い、改修目前の姫路城を見ることだ。3日で3県の予定なので結構忙しいスケジュールになるが、最近どこにも行っていないし、ちょっと真面目に大阪を楽しみたい気持ちもあって行く事にした。

初日は奈良。家から車で3時間程度だが、朝から撮影をしたかったので深夜に家を出た。
午前2時半に起床、まだ真っ暗な午前3時半に出発。今回も自家用車の利用。公共交通機関も情緒があっていいのだが、何せこの時間は運行していないし、日本の交通費は高すぎるんで。。

真っ暗な高速を西に向って走る。いつもは混雑する東名阪も、この時間は随分空いていて快調に車を進める。亀山ICから名阪国道(25号)に入り、明るくなってきた空を眺めながらひたすら走る。
ここ最近はアルプス方面ばかり行っていたので、見慣れないここらの風景がなんとも新鮮に写る。時々桜も咲いており、眠いが運転は苦痛ではなかった。

針ICから369号線に入り南に下って行き、偶然見つけた「世界遺産・吉野」の看板に従って走っていると、大きな川に出た。吉野川だ。ここまでこればもう近い。吉野川を渡り、登りが始まる。いよいよ吉野に到着だ。
初めて来るので良く地理が分からないが、この辺りは下千本のようだ。


吉野の桜
吉野の桜

吉野山は、信州「高遠城址」、津軽「弘前城址」と並び、日本の桜の3大名所にされている。古くは日本書紀や古事記に記載されており、天武天皇、源義経、後醍醐天皇ら大物が訪れ、そして秀吉が大花見大会を開いた場所でもある。
1300年前もの昔、飛鳥時代に山岳宗教の役行者によって開山、蔵王権現を桜の木に彫ったことから桜の木が神木とされた。以後、多くの信者によって信仰の証として桜が植え続けられたという。
現在はシロヤマザクラを主に200種3万本の桜があるというからすごい。そして、山の下から「下千本」、「中千本」、「上千本」、「奥千本」と桜の群集があり、時期も麓から順番に桜を長く楽しめるようになっている。

歴史もある吉野。でも、今日はただただ桜が見たい。

さて、まずその「下千本」。
時刻はまだ7時前だが、既に予約の観光バスと自家用車で駐車場は満車である。いやいや驚き。とりあえず車を止める所を求めて、山を登る。その間にも山間から桜の群集が見られ、否応にも胸が躍る。
狭い路地を走り、ようやく駐車場を見つけることができた。後で確認したら中千本まで来ていたことが分かった。

天候は生憎の曇り空。残念。。。
ただ、色合いを美しく撮るには曇の方がいい。ちょっと負け惜しみか。
現在地を地図で確認すると、中千本ということが分かり、そのまま下千本まで歩いてゆくことにした。

街並みがいい。
日本の古き時代に迷い込んだかのような風景が続く。故意なのかどうなのか分からないが、街並みに特徴がある場所は歩いていても楽しい。山岳宗教の場であった事もあり、多くの寺院も目に付く。

街並みと桜を楽しみつつまず目に入ってきたのが、金峯山寺蔵王堂。吉野のシンボルだそうだ。東大寺大仏殿に次ぐ大きな木造建築であり、中に現権像が祭られている。
そこを過ぎ、街並みを楽しみつつ下ると、下千本に出る。時期的に下千本は葉桜(散り始め)だが、全体としてみるとまだ美しい。淡いピンクが街並み、小道を暖かく包み、そこにいるだけで見る人を幸せにするのが、この花なのだろう。本当に幸せの時間が溢れている。


吉野の駐車場 吉野の街並み 金峯山寺蔵王堂
至る所にある臨時駐車場は1500円/日 街並みがいい 金峯山寺蔵王堂


でも予想はしていたが、人が多い。
今日は代休で平日に来ているのだが、それでもツアーでぞろぞろと歩いている人が次から次へとやって来る。これが明日の土曜日だったらと思うと、ぞっとする。。

下千本からもと来た道を引き返す。
結構この辺りに店屋が多く、お土産も豊富だ。もちろん桜に関したものが多く、桜の陶磁器(茶碗やコップ等)、桜の線香、桜のお酒、桜のお菓子などなど。全体がピンク色で揃っているので、見ていて心温まる。
ピンクっていい色かもしれない。

下千本 お土産屋さん 桜色
下千本 お土産屋さん 桜色



しばらく歩くと、中千本(五郎兵衛茶屋)に到着した。この辺りはまだ桜が満開である。谷に映える桜、山を覆う桜、白色ピンク色の桜など、色々な桜が楽しませてくれる。


上千本を望む
五郎兵衛茶屋から上千本を望む


「ああ、綺麗」

自然と言葉も出てくる。天候が冴えないのが残念だが、それでも無心にシャッターを切る。
ちなみにこの辺りは椅子等が設けられており、お昼をとるのにちょうどいい場所である。という訳で持ってきたおにぎりにかぶりつく。

さて、上千本へ向う。
この辺りは正直道が分かり辛い。たくさん人が歩いているので何とか登ってゆく事もできるが、ちょっと案内看板が少ないように感じた。結構迷った。

多くの人と歩きながら周りに広がる桜の世界に酔いしれる。少し歩いて視界が開けると上千本の群集が。また別の高台からは中・上千本を一望できたりと、まさに桜漬けの登山である。
お勧めはやはり「花矢倉展望台」と、そこまでに辿り着く道からの風景。桜の木ひとつひとつが丸く、可愛くころがっており、見る人を優しい気持ちにさせる風景である。

花矢倉展望台から
花矢倉展望台から



水分神社境内
水分神社の境内

さらにしばらく登ると、「水分(みくまり)神社」に辿り着く。
ここはすごい。
大きさこそ大した事はないのだが、長年積み重ねられた重厚な雰囲気が訪れた者を包む。人は多いのだけど、乱れのない水面のような静けさが伝わってくる。それでいて小さな境内の中央に咲く1本の桜が、そこにいる者に暖かさを与える。
見事な空間だ。
日本人外国人問わずに多くの人が境内に座り、雰囲気を楽しんでいる。しばらく座る。時刻は午後1時過ぎ。もう6時間近くも歩いている。足の疲れと、境内の雰囲気が先に進もうとする足を抑える。それぐらいいい場所なのである。


水分神社を過ぎると、結構人が少なくなる。
しばらく桜はなくなり、薄暗い林の中を歩いたりする。やがて「高城山展望休憩所」に出る。景色はまあまあだが、景色の中に桜がない。今日はやっぱり桜が見たい。

ここから最後の奥千本に向って歩いていたのだが、予想以上に遠い。そして登りが続くので、「金峰神社」辺りまで来て引き返すことにした。時刻は午後2時半過ぎ。もう7時間近くも歩いており、帰りの事を考えるとここらが限界である。

嬉しいことに下る最中に少し日が照ってきて、先とはまた別の写真も撮る事ができた。
中千本まで降りてくる。時刻は午後4時半。正直もうくたくただ。近くにある椅子に座って日を浴びる桜を眺める。冷たくなってきた風が体に、桜に当たり山の夕暮れを演出する。この時間になると人も随分と少なくなり、休憩する人の姿も多くのんびりとした雰囲気となっている。


しばらく休憩してから、お土産を買おうと下千本へ向った。ついでに今朝入れなかった吉水神社にも寄って見ようと思った。暗くなる前、そして世界遺産だからと思って行った訳だったのだが、行って驚いた。


一目千本(吉水神社から)
一目千本
吉水神社からの眺め



絶景なのである。

「一目千本」と書かれているが、千本どころじゃないだろうと思う。とにかく山一面を埋め尽くした桜が見事としか言いようがない。こんな桜の群集は初めてである。それにしても偶然夕方に来たが、太陽の位置関係上、朝では逆光となりこの時間でちょうど良かったのかもしれない。
それにしても見事だ。中千本、上千本が一望できる。かなり長い時間見とれていたが、それでもまだ足りない。寒くなって、そろそろ行かなきゃならなくなっても、まだ名残惜しい。
それ程見事な光景なのである。


車に戻る途中、お土産を買い、夕方6時から始まるライトアップを楽しみにしていたのだが、思いのほか大した事はなく、そのまま吉野を後にする。
また来たい。
そう思える見事な場所である。


下千本のさくら色


吉野山の駐車場 一律1500円/日。下千本には大駐車場があるが、中千本などにも臨時の駐車場ができる。道が狭いので注意。
ただし、桜シーズン中には歩行者天国になる場所もあり、途中で車の出し入れができなくなることもあるので要チェック。
吉水神社(下千本) 参拝料200円/人

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