1.いざ!ボラカイへ
フィリピン、ボラカイ島 ![]() ビーチに興味のある方なら多分知っていると思うが、アジアNo.1ビーチとも呼ばれる美しきフィリピンのボラカイビーチ。以前から一度行きたいとは思っていたが、愚息の学業の節目であり彼の「海で泳ぎたい」とのリクエストがあったので旅行を決行した。 少し足らなかったANAマイルを何とかかき集めチケットを予約。2月のボラカイは乾季でハイシーズンの為あっという間フライトの席は埋まっていく。本当は3月の春休みに行きたかったのだが、席がなかったので少し早めの2月下旬の出発となった。ただこれが後でとても幸運であったこと思い知る。 宿はネットで予約。ビーチリゾートではあまり激安ホテルには泊まらない方がいいので、まあそれなりのホテルを予約。トランジットで寄る韓国と台湾のホテルも一泊だが確保し準備完了。出発の日を待つ。 今回空港まではエアポートバスを利用した。中部空港の駐車場が値上がりし10日ほどの旅行では割高になるためだ。随分と久しぶりにエアポートバスを利用する。 出発当日は雨。ソウルへのフライトが18時半だからゆっくりと準備をして空港に向かう。15時半頃にセントレアに到着したのだが、新型コロナウィルスの影響か空港はガラガラ。そう、今中国武漢で発生したこの新型ウィルスが世界に広がっている。日本も感染拡大中。幸い早めの対策を行ったフィリピンはまだ感染者が少なくて安全そうだがこの先どうなるか分からない。 そういえば2003年に発生したSARSの時もインドネシアに旅行に出掛け、当時の名古屋空港で同じような光景を目にしたのを覚えている。「感染症が流行すれば旅に出る」不謹慎者である。
3時間の待ちを経て離陸。まずは韓国・ソウルに向かう。 日韓関係が悪化している中、意外と席は埋まっていた。2時間弱のフライトで予定通りソウルに到着。時刻は20時半。人が多い入国審査を経て久しぶりの韓国に入国。それよりも韓国もパスポートに印を押すタイプでないスタイルに変わっていた。つまりパスポートは白紙。時短にはなるかと思うが、これはあまり賛成しかねない。せめて選ばせてくれればなあ。。 翌朝は早朝の便でマニラに向かうのでホテルは空港周辺で予約した。「ホテルエアリラックス( ![]() ところがATMはすぐに見つかったのだが、何故かキャッシングできない。。VIZAもJCBもダメ。何度やっても機械を変えてもダメ。仕方ないので現金5千円を両替。硬貨もつけてもらう。何とか硬貨で電話はできた。日本語が通じたので助かった。 その後指定されたターミナル1の3階7番出口へ向かう。他にも電話をした人がいたようで1分ほどで車がやってきた。ちょっとしたトラブルがあったのが無事送迎車に乗れて良かった。
15分ほどでホテルに到着。名前を告げるだけでチェックイン完了。手慣れたもので翌朝の送迎が必要か聞かれ翌朝5時発の車を予約。希望があれば4時半にモーニングコールまで行ってくれるとのこと。部屋もシンプル、清潔で使いやすい。評価が良いのも分かる。 荷物を置いて外へ。たった1泊、夜だけの乗り継ぎでも夕食を食べる時間程度はある。 コンビニでちょっと買い物をして愚息の希望でビビンバがある店へ行く。時刻はすでに22時近いのだが心配とは裏腹に結構多くの店が開いていた。ビビンバ(6,000w)と冷えたビール(4,000w)を注文。味はいまいち、、かな。 ホテルに戻る。コンセントの変換アダプターを忘れて充電できなかった。眠いので寝る。
翌朝午前4時前に目が覚める。ほぼ仮眠のみ。 まだ真っ暗の中、ホテルの用意してくれたバンに乗って空港に向かう。しかしソウルは寒い。流石大陸続きの寒さ。底冷えする。そんな寒さの中何故か窓を半開して走る送迎車に凍えながら空港へ。早朝だがそれなりに空港には人がいた。 余ったウォンを円に戻し、早朝の為店も開いていないので座って時間を過ごし、7時半のフライトでマニラに向かう。 アシアナ航空だったので機内食にビビンバが出た。昨晩よりもさらに美味しくない。まあ機内食だから当たり前か。食後は消灯されウトウトする。
11時半過ぎ、予定通りマニラに到着。ここからはエアアジアの乗り換えて国内線でボラカイ島に向かう。 女の入国審査官の態度がものすごく横暴。まさにアジアの公務員。行先を色々聞かれる。フィリピンだから同然英語を話すのだが、この英語がとても聞き辛い。シンガポールの英語はシングリッシュと揶揄されるがまさにあれのフィリピン版。しかも異常な程に早口。半分ぐらいしか聞き取れない。行程表を見せて通過。フィリピンの英語、この調子だと少し困る。 さてまずはATMでキャッシング。機械はすぐに見つかったが、昨夜同様またキャッシングができない。ATMコーナーは二つあったのだがどれだけやっても機械を変えてもダメ。ほかの旅行者も何度かトライしていたができなかったようだ。仕方なしに現金2万円を両替。取りあえずペソは手に入ったが、現金はそれほどないのでこれから心配になる。 その後同じエリアでSIMカードを購入。2件お店が並んでいるがどちらもほぼ同じ。7日間で4G、345ペソと言うカードを購入。携帯を渡すと兄ちゃんが設定をしてくれた。これでフィリピンならほぼどこでもネットが使える。いやいや便利だ。
次の国内線のフライトまでまだ時間があったので、ちょっと空港を散策してみることにした。 歩き始めてすぐに気づいたのがちょっと空港内の「異様な空気」。緊張感が張り詰めているというか、空港によくある楽しい雰囲気は微塵たりとも感じられない。出発ロビーである3階に行ったのだが、エレベーターに乗る度に行き先と航空券のチェックを受けた。治安が悪いマニラでは空港には搭乗者しか入れないそうだ。それはいいのだが強面のセキュリティの人が多すぎる。ちょっと怖い。空港内も簡単な店がある程度なので散策は中止。大人しくターミナル4へ向かうことにした。 マニラ空港では4つあるターミナル間を無料のシャトルバスが走っている。移動はこのバスかタクシーとなる。 しかしこれがちょっと利用し辛い。とても分かり辛いし案内も適当。スタッフも不親切だし表示も何もない。何とかバスに乗れターミナル4に向かったのだが、バスに乗ってびっくり。車窓からの景色が普通の街並みである。空港のターミナルと言うのはイメージでは同じ敷地内にあるのだが、マニラのターミナルは街中にターミナルが点在しているのだろうか。その間には信号もあれば店も一般の車も走る。 ありえんなこれは。 旅行者にとって乗り継ぎ時間はシビアな問題。このバスやタクシーで事故や渋滞に巻き込まれたら間に合わない可能性もある。ターミナル間は専用のモノレールなどがあるのもその為だ。 さすがマニラ空港。正式にはニノイ・アキノ国際空港。聞いてはいたがこの空港世界でもワーストと呼ばれるほど悪名高い。短い滞在だがその理由が分かった気がする。旅行者にやさしくない空港だ。
20分ほどかけてターミナル4に到着。 無事到着してよかった。ターミナル建物正面にある屋台っぽい店で軽く昼食。ご飯付きの豚肉の串刺し(90ペソ)と肉まんを食べる。肉は堅かったが味は美味しかった。肉まんは日本のものに比べると異様に大きかった。 しかし暑い。当然なのだが暑い。極寒の日本や韓国から来たので尚更そう感じる。ただ暑いのはいい。ジジイになってからは寒さよりも暑さの方がずっといいかな。 ターミナル4に入る。入り口で搭乗券のチェックをされる。このチェックする兄ちゃんがとても陽気で良かった。ちょっと和む。 ターミナル4に入ると再びATMを発見。ダメもとで試してみたらなんとキャッシングできた!良かった。これでフィリピンを極貧で過ごさなくても良くなる。安心だ。ターミナル4はほぼエアアジアで占められているよう。既にすごい人が行列を作っていた。。
フィリピン政府の新型コロナウィルス対策は徹底しているようだ。 エアアジアのチェックインの際もひとりひとりおでこにピストル型の体温計を当てられ体温を測る。そして体温はそのまま搭乗券に記載される。ターミナル4は平屋のかなり規模の小さいものだが、チェックはしっかりとしている。 空港の待合室ではあまり何もないと思ったが、多少は店などもあった。搭乗時間になったのでバスで飛行機へ移動。何故か飛行機を目の前にしてバスの中で30分以上も待たされる。意味が分からん。もちろんフライトディレイ。久しぶりのエアアジアで目的地であるカティクラン空港へ向かう。
飛行機はいい。殺伐としたマニラの空港よりもずっと心地よい。狭いがゆっくり座れるしこのスペースだけは他の人に邪魔されない。大空にいると思うだけで気持ちがいい。ゆっくり日記などを書いているとあっという間にカティクラン空港に到着した。 小さなボラカイ島には空港はない。 したがって隣にあるパナイ島の空港を利用して向かうことになる。ボラカイ行きに使われるパナイ島の空港は二つあって、ひとつがカリブ空港。大きいがちょっと遠い。そして今回利用したカティクラン空港。こちらはボラカイの対岸にあってすごく近い。正式名称は「ゴドフレド・P・ラモス空港」と言うとても呼び辛い名前。その為だろう未だにカティクランと言う古い名称が使われている。このカティクラン空港、到着してその小ささにびっくりしてしまった。 飛行機から降りて行くとまさに掘っ立て小屋レベル。預け荷物も車から降ろされるのを台で受け取るだけ。本当に田舎の空港。それでも入島する全員の体温チェックをしているのはさすがだ。
さてボラカイ島だが、ここからホテルに行くのがちょっと大変。 今はパナイ島にいるのでまず港に行かなければならない。そして船に乗りボラカイ島へ渡る。それからさらに車でホテルまで行くことになる。すべての手配を個人でもできるが、その都度の交渉や義務化されている入島料や税金などを払う手間などが結構煩わしい。そこでカティクラン空港からボラカイ島の宿泊ホテルまでの送迎を一括で行ってくれるサービスがある。 ネットでは「SouthWest」と言う旅行代理店が評判良かったのでそこで申し込む(大人700ペソ、小人520ペソ)。 まあ結果だが、確かにこのサービスしっかりと人や荷物をホテルまで運んでくれる。だが途中「チップチップ」本当にうるさい。チップとは満足したサービスに対して自発的あげるものであり、このようにしつこく請求されるものではないはず。まあチップの習慣などなかったフィリピンにこのような悪習をもたらした欧米人が悪いのだが。 時刻は午後4時過ぎ。「時は金なり」という言葉もあるので今回は利用したが、時間があって家族連れでなければ個人で行くかな。
ボラカイのホテルに着くと時刻は午後5時過ぎ。1時間足らずで移動できたことは評価すべきだろう。 ボラカイでは計4泊、二つのホテルに宿泊する。最初に泊まるのはビーチからは少し離れているが評価の高いフエホテル(正式名:Hue Hotels and Resorts Boracay ![]() 中に入るとすぐに目に飛び込んでくる広いプール。そして印象的な流線形の建物。とてもおしゃれな雰囲気だ。部屋もスタイリッシュにまとめられていて過ごしやすそう。トイレシャワーも清潔。カギもゴム製で腕輪状になっているのでそのままプールなどに行くことも可能だ。まずまずいんじゃないかな。ホテル好きの愚息はすでに大満足。
プール傍には大きくはないが「StationX」と呼ばれるレストランやお店などが集まる場所があり、ここで寛いだり食事をしたりすることもできる。休憩にはいいし楽しくなる場所だ。 荷物を片付けて早速ビーチへ向かう。 ホワイトビーチまでは少し歩かなければならないが、途中にはコンビニやレストランなどがあって便利である。狭い道に車なども来るので歩行には気を付けた方がいいだろう。 ビーチに着くとちょうど夕焼けの時間であった。
まあこんなもんかな。 帰りはホテル途中にあった「ドスメスティーゾス」というスペイン料理屋に入った。フィリピンはスペインやアメリカなどの統治時期があったので、欧米の料理も結構根付いている。本格的なスペイン料理は初めてなので楽しみだ。 注文したのはパエリア。結構時間はかかったがなかなか美味しい料理であった。一緒に頼んだスープやパンなども美味しい。ちょっと高めで出費が痛いがまあ観光地なので仕方がない。
ホテルに戻るとクタクタですぐに休みたかったが、愚息がプールで泳ぎたいというのでしばし付き合う。プールではしゃぎまくる愚息。疲れを知らんのか。。
ひとしきりプールで遊んでから部屋に戻る。 長い一日が終わった。今日は疲れた。。明日からのボラカイビーチが楽しみだ。 2.素晴らしきかな、ボラカイビーチ Homeにもどる |