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更新:2007年4月1日



旅のトラブル集

旅にトラブルは付きもの。列車やバスの遅れや下痢程度ならば特に問題ないのだけど、時にはあまり笑えないトラブルも起こります。できればトラブルを楽しめるぐらいになると、旅がもっと好きになれると思います。ここでは実際に遭遇したささくれトラブル(それ程大した事がないトラブルの意味)と、旅で気をつけていること等をご紹介します。




■中国ナイフ事件

中国に留学していた1995年秋。雲南旅行の為、昆明や景洪などを訪れていました。そして昆明からバスで大理に向かう途中(当時はまだ列車がありませんでした・・・)、下関という場所でバスから降ろされました。昆明を朝出発したバスは約10時間(ぐらいと思う)の道のりを進み、大理のちょっと手前の街、下関に到着したのです。てっきり大理まで直行で行けると思っていたのでちょっと驚きました。さらにすでに日は落ち真っ暗。そして知らない街。だけど大理は近いと分かっていたので、すぐに大理行きのバスを探して歩き始めました。その時でした。
ドン。
割と人通りの多い通りを歩いていたのですが、正面からやって来た若い中国人と肩がぶつかりました。
はっきりと分からなかったのですが、一応軽く謝り、歩き続けようとしました。ところが、何か言っています。
気がつくと4、5人になっていました(もちろん自分は1人)。人通りの多い場所からすぐ近くにあった人気の少ない路地に移動させられました。能天気なもので、この時点でもいまいちよく事態が掴めていませんでした。
彼らの手には割れた翡翠のアクセサリーがありました。
語学留学をしていたので多少中国語を話せましたが、残念ながら彼らの言葉は速過ぎて何を言っているのか分かりませんでした。ただ、まだ事態の掴めない自分は、大理行きのバスを尋ねたりしていました。
「金を出せ」
そう言っているのに気付いたのは、それからすぐの事でした。
ふざけるな、そっちがぶつかってきたのだろ?早くバスの場所を教えろ!
確かそんな事を言った記憶があります。こちらは血気盛んな大学生。しかし夜だったので、時間の無駄と悟った自分はその場を離れようとしました。その時でした。
え?・・・何?
彼らの1人の手に銀色に光るものが握られていました。
ナイフでした。
控え目に出していますが、しっかりと握りこちらに向けられています。
目の前が真っ白になってしまいました。生まれて初めて人にナイフを向けられました。どれぐらいの時が流れたか分かりませんが、ポケットの中にあった小銭(計90元、当時の額で約1000円)を渡し、逃げるようにその場を離れました。
大理までのバスはすぐに見つかりましたが、真っ暗なバスの中、生きた心地がしませんでした。
後で思えば完全にはめられたと思います。16,17歳の子供達でしょう。常習犯でしょうか。抵抗しても刺される事はなかったと思いますが、どうでしょう、あの時では最善の選択をしたと思います。
これ以後、知らない街の夜間到着は極力避けるようになりました。



 
■リコンファーム

題名からおおよそ想像はつくと思いますが、そう、リコンファーム忘れていました。
2000年の春、ネパールに行った時の事です。ネパールは自分の中でもベストに入るほど素晴らしい国で、旅も順調、食事も美味く、何も言う事がありませんでした。そしてカトマンズからバンコクへ帰る前日、ふと思いました。
リコンファームっているのかな?
当時はまだリコンファームの意味もよく分かっていませんでした。ただ単に○○時間前までに一度連絡をしなきゃならない程度でした。念の為、タイで航空券を購入した際、販売員に確認しておいたのですが、
「リコンファームは要らないよ」
との事でした。しかし、何故か前日になって不安になり、夕方まだ営業していたカトマンズの旅行代理店に聞いてみました。
「ロイヤルネパール航空?リコンファーム?要るよ」
愕然としました。しなかったら?どうなる??係員は、
「そりゃ飛行機乗れないよ」
軽く言われました。日も暮れかかった夕暮れだった為、すでにリコンファームはできませんでした。
できるだけ早く明日は空港に行った方がいい、とのアドバイスを頂きました。

翌日、時間は忘れましたが、かなり早めに空港に向かった記憶があります。
そしてチェックインの際、あの言葉は今でも鮮明に覚えています。
「No name.」
え!?No name?? 何? 名前がないの?
係員はチケットを自分に返すと、後ろにいた他の客の手続きを始めました。
ど、どうなるんだ、おれ。。
何度か係員に掛け合いましたが、無理でした。。
結局、すべての乗客のチェックイン手続きが終わった後、途方に暮れ呆然としていた自分に声が掛かりました。私のチケットを奪うと、無言でパソコンを打ち始めました。
「OK.」
チェックインができました。
正直、帰れない事を覚悟していました。仕事に間に合わない、とも思っていました。
あれ以来、リコンファームが要らない航空会社でも必ずリコンファームをするようにしています。中国に行った時には2回もしてしまいました。
よく分かりませんがリコンファームなしでも当日空きがあれば乗れるとは思います。・・・が、皆さん、リコンファームは必ずしましょう。



 
バンコクおかま事件

ワット・アルンの夜景
上記ネパールからバンコクに帰って来た2000年の4月。慣れ親しんだタイに戻ってきた安心感から隙が出ました。
バンコクで時間があったので、折角だから少し観光をしようと思いワット・アルン(暁の寺)へ向かいました。チャオプラヤー川対岸からの眺めが美しい寺です。もちろんバリバリのバックパッカー気分でしたので、タクシー等使わずにバスと歩きでの移動。到着後、しばらく対岸からぼんやり眺めていました。
さて、帰ろうとバスを探していた時です。
その頃タイは一年でも最も暑い時期である4月でした。そしてバンコクに来る前は涼しいネパールの気候に体が慣れていた為、バンコク暑さが尚一層きつく感じていました。そしてバンコクの土地勘もそれほどない自分は、重い荷物を担いでフラフラとさまよい、ヘトヘトに疲れたのであるバス停で腰を下ろして休んでいました。
気付くと、目の前にタクシーが停まり、後部座席からサングラスを掛けた長身の女性が手招きをしています。
なんだろうと近付いて見ると、
「カオサンまでの道を教えて欲しい」
と簡単な英語で言われました。バンコクの土地勘はそれほどなくてもカオサン程度なら分かったので、女性が膝の上で広げていた地図で指差してあげました。この時この女性が持っていた地図がやたら広域の地図だった事を不自然には思いませんでした。何度か説明してあげても女性は分からないようで終いには、「一緒に行ってくれ」
と言い始めました。通常なら即断ります。タクシーとは言え、見知らぬ車に乗ること自体非常に危険です。しかしこの時は、タイという事とそしてあまりの暑さで思考能力が落ちていました。タクシーに乗ってしまいました。
車に乗って再度説明しましたが、やはり地図が広域過ぎて使い物になりません。仕方ないので運転手に直接タイ語でカオサンまで行くように言いました。しかし運転手は何の反応もなし。「タイ語の発音が悪かったのかな?」タイ語にまったく反応しなかった運転手を怪しまなかった自分が今となれば可笑しいです。やがて女性は、
「カオサンに予約したホテルの名前を書くので紙をくれ」
と言いました。そして、馴れ馴れしく自分の腰に付けていたウエストポーチのファスナーを何ヶ所か開き、適当に紙を取り出すと、聞いた事もないホテル名を書き出しました。書いた紙を返す時も、再度ウエストポーチの「別」のファスナーを開けて、そこに押し込みました。この時もまだ何とも思っていませんでした。ただただ、
「ああ、エアコンって素晴らしい。。」
等と幸せに思っていました。
やがて女性はマッサージをしてあげると言い、手を揉み始めました。何でもマレーシアでマッサージをしていたとの事。そしてマッサージのどさくさに紛れ、足や腰、腹、胸などを触ってきます。指のマッサージ等はなかなか気持ち良かったのですが、さすがにこの辺りでおかしいと思い始めました。
そして、もしかしてと思いウエストポーチに入れてあった財布を確認すると、見事になくなっていました。
この瞬間、頭に血が上ったのと同時に火が付きました。
「ふざけんな!」
大声で怒鳴りつけ、タクシーの椅子を蹴りつけ、そして膝の上においてあった異様にでかい広域地図を手で払うと、女性の脇に見慣れた財布を見つけました。正しく自分の財布です。急いで財布を取り戻すと、運転手に、
「停まれ、このボケ!!」
と怒鳴りつけます。女性も運転手も観念したのか、すぐに車を停めたので転がるように車を降りました。タクシーは扉を半分開けながら走り去りました。

降りてからすべてを悟りました。
タクシー運転手がグルだった事、わざと分かりにくい地図を持っていた事、アホっぽい旅行者を狙った事、マッサージを始めた事、そして女性にしては異様に背が高く、声が太かったあいつがオカマだった事。それなりに綺麗な身なりをしていたのに、カオサンというパッカーが集まる場所に宿泊などするとは考えにくいです。タイ語もある程度は通じていたと思います。暑い4月のバンコクで冷や汗をかいた瞬間でした。
幸い何も盗られてはおらず、カオサン近くまでタダで移動できたと結果的には良かったのですが、まったく盗んだ事に気付かせないほど見事な腕でした。



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旅の安全についての考察

幸いにもこれまでに怪我をするなどといった大きなトラブルには巻き込まれた事がありません。スリにもインド・デリーの満員バスの中で一度ぐらいです。常に安全には心掛けている為とは思いますが、今後いつ大きなトラブルに遭うか分かりません。
ちなみにバンコクの旅行代理店時代に取り扱ったツーリストが遭うトラブルは以下の通りです。

●宝石・スーツ詐欺
●トランプ詐欺
●スリ、置き引き

ほとんどこの中のどれかです。見事なまでにガイドブックに記載されているものばかりです。宝石・スーツ詐欺は例のごとく王宮付近で声を掛けられ、安いトゥクトゥクにに乗り買わされてしまう。残念ながら一度契約したものは日本のようなクーリングオフ制度はタイにはないのでほとんど泣き寝入りです。トランプ詐欺は道端で出会った人の家に行き、知らない間にトランプ(賭け)になって大負けする。タイは賭け事自体違法になるので警察もあまりかけ合ってくれません。スリ・置き引きは有名デパートや夜の繁華街など。たまにオカマに抱きつかれて盗まれる人もいました。
現金だけならまだいいのですが、パスポートを無くすと大変です。ツーリストポリスに行きロストレポートを入手。日本大使館領事部に行き、必要書類を提出し「帰国の為の渡航書」(仮のパスポートみたいの)を発行してもらいます。そして最後にタイ国入国管理局にて入国のスタンプを貰います。ここまでで早くても半日以上掛かります。土日に無くすと大使館は休みになってしまうので、、帰国が更に遅れます。

少し話がそれましたが、自分が旅行中に心掛けている事を少し書いてみます。

1.観光地などで相手から話し掛けられた場合は気をつける
2.日本語ができる相手だったら更に要注意 (対処:タイ語や中国語ででかわします。相手が日本人でも要警戒)
3.財布は使用せず、お金をそのままポケットに入れておく (対処:大金は腰巻等に入れる)
4.貴重品は分散して持ち歩く
5.移動中などでも荷物は必ず近くに置いておく。(対処:体の一部に触れるようにしておく)
6.宿に入ったら、多くの荷物をベッドの上に広げておく (対処:盗まれてもいいようなものばかり。貴重品がない事を示す)

・・・ただ、これをすべて行っていると旅がつまらなくなりますし、疲れます。最初にも書きましたが、多少のトラブルは楽しめる程度の余裕が必要だと思います。余興としてもう1つ、

7、旅をさせてもらっている事に感謝し、その国の人から共感される行いをする

と言っても何も特別な事はしません。例えを挙げるなら、バスの中で老人や女性に席を譲る。たくさんの荷物を持った人を見かけたら手伝う。その土地の習慣、文化を守る、この程度でしょうか。旅で会うほとんどの人がいい人達です。悪意を持っているのは、ほんの一部の人間だと思います。旅行記では触れませんでしたが、デリーで列車の切符売り場まで案内してくれた陸軍で働いているというオヤジの事はとても印象強く残っています。

気楽に旅を楽しみましょう。






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