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2006年2月6日〜21日
From Bangkok






1.「首都ハノイ」

2.「あおざいの街フエとドイナカ・ドンホイ」
3.「観光都市ホイアン」
4.「晴れないハノイとハロン湾」








1.「首都ハノイ」

2月6日(出発日)の日記にこう書いてある。

『今回の旅の目的を定める。
1.5つの世界遺産の制覇
1.昼間からビールを飲む、  である。 いざ、魅惑の国ベトナムへ』

何が魅惑なのかよく分からないが旅立つ直前に書いたものだから、まあそんな心境だったんだろう。それに未訪問の国ってのはやっぱり魅惑の国である。





今回もバンコクからの出発である。超格安航空会社(エアアジア)と日数の事情でバンコク−ハノイ間の単純往復になってしまった。つまり帰る時はまたハノイに戻って来なければならない。まあ仕方ない。

ところでいきなり本題からそれるが、旅人の間でベトナムの評判はとても悪い。
毎日食っているフォー屋で毎日ぼられるは、物は盗まれるは、シクロー(人力車のような自転車)に乗ると100%ケンカになるは、、、等など。インド、中国、そしてベトナム。評判の悪い国たちである。さすがに昔のように悪意のある人間と徹底的にやり合う気力はなくなったが、それでも正直ちょっと楽しみである。


ハノイ空港に降り立つ。天候は曇り。思ったより涼しい。
空港に降り立った時に敏感になる感覚のひとつに臭覚がある。無臭の機内からその国独特の匂いが鼻を楽しませてくれる。ベトナムのそれは気のせいか中国の匂いがした。中国で嗅いだ匂いだ。そして街を見て思う。やはり中国だ。埃っぽい灰色の街、小さくひしめき合う商店、たくさんの自転車、そしてたくさんのやる気のなさそうな人々の顔。まさに中国だった。
首都ハノイをはじめベトナムの街の建物はみんな小さい。小さいというよりは細長い建物がたくさん連なっている。入り口が狭く、奥長である。街全体がこのような建物が多いので、レストランやホテル、旅行代理店なども皆同じような造りになっている。

ハノイの街並み 建物は狭い パン屋


そしてバイクや自転車、車に人、そしてゴミが至る所に散乱している。大して大きな道がない上にこの状況なので、自然と道は混雑し、いろいろな物で混沌としている。
まあ、簡単に言えば汚いって事である。



初フォー

宿泊は旧市街地にある「My kinh hotel」という所にした。何でも今日オープンとの事で行ってみたのだが、すでにホテルは何年か使われた感じだった。よくよく話を聞くと、今日からオーナーが変わってのオープンらしい。まあ、本日オープンというのも嘘ではないか。迷ったが受付のおねえちゃんの笑顔で泊まる事にした(8$/1泊)。

昼食はもちろん「フォー」。ついに本場のフォーを食べる時が来た。すごく透明なスープなんだけど、しっかり味が付いていて美味しい。辛くもなく肉団子なんかも入っていてなかなか。ただ、もう少し麺にコシがあるともっとおいしいんだけどなあ。ところでベトナムでは本当フォーがたくさん食べられている。街の至る所で食べられている。まずくはないが、毎日はちょっと辛いかな。。




翌朝、朝食の為にハノイ旧市街地を歩く。すでに多くの外国人旅行者やベトナム人で賑わっていた。
カン、カン、カンとフライパンの乾いた音が通りに響く。見ると肉のミンチとご飯を炒めている。見た目はおいしそう。じっと見ていると店の人が声を掛けてきた。

出てきたもの

店の人:「#$+*@&%$#?@&%*+!!」

(自分:
だまってうなずく)

店の人:「$%&#@?>&%$、&%#@?」

(自分:
だまって勧められた席につく)

店の人:「#$&@+&%$#」

(自分:
ご飯が出てきた)


ベトナム語は本当にまったく分からない。幸い出てきた物もそこそこおいしく、2万5千ドン(約170円/コーラ含む)と安かったのでよかったが、これからは値段表示がないものは気をつけなければならない。


ぶらぶらと市内を歩いているとホアロー収容所という場所に来た。訪れたかった場所だったのでそのまま入場。ここはベトナム戦争時代にベトナム人や、後にはアメリカ人などが収容され、拷問を受けたりした場所である。現在は当時の建物をそのまま使い博物館として公開されている。
異様な圧迫感を感じる。ペンキで綺麗に塗られたりしてはいるが、高い外壁、小さな窓、鉄格子や冷たいコンクリートは十分に当時の雰囲気を伝えている。


ホアロー収容所 レリーフ 囚人の人形もある


リアルな囚人の人形や、様々な拷問道具を見ていると、とても苦しくなってくる。改めて今の平和はこのような時代の上に成り立っている事を思い知らされた。時間があるならば訪れるべき場所だろう。


初あおざい

話は変わるがベトナムの女の子は噂通り綺麗だ。
何度も何度も何度も目を奪われた。バイクに乗っている子も、物売りの子も、フォーを食べている子もみんな可愛い。共産主義国にはあまり住みたくはないが、それでもこれはベトナムの大きな楽しみの一つだろう。
そしてもうひとつ噂通りなのが、「あおざい娘」が街中にいないことである。学校の制服や特別な日にしか着ないというが、本当にいない。ハノイ滞在中に2,3度見かけたのが、何故か「ばあさん」ばかり。。あおざいを着ているととても品があるように見えるのだが、50年前のあおざい美人ではなく、早く今のあおざい美人に会いたいものだ。


夜、フエ行きの夜行列車に乗り込む。
同室は3人の白人。すごくいい人達だったが、聞いた事もないような国名だったので聞いたとたん忘れてしまった。。(すまん) でも旅を楽しむのが上手な白人。彼らのカバンから出てきたビールやらベトナム焼酎などで結局2時過ぎまで飲んでいた。


仮面屋さん? 駅前の店 夜行列車に乗る



データ:
ベトナムビザ:今回の滞在が2週間を超えたのでバンコクのベトナム大使館で取得1800B(約5000円/所要7日)
利用航空会社:エア・アジア(バンコク−ハノイ間往復) 5100B(約16000円/約20日前に購入)
空港から旧市街地まで:エアポートバスを利用(2$または3万ドン≒200円)
ハノイからフエまでの列車:SE1 4人部屋寝台(上段)47万2千ドン(約3000円)
ホアロー収容所:入場料5000ドン(約30円)





2.「あおざいの街フエとドイナカ・ドンホイ」へ

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